内容説明
多くの人が極楽往生を願った平安時代中期、そのための要諦をまとめた『往生要集』は広く知られている。同時代に生き、華々しい生涯を送った藤原道長もこの書を讃歎し、自らの浄土観を深めている。しかし、それを著した天台宗の僧・源信について語られることは少ない。本書は、九歳にして比叡山に入り、世俗の名利を捨てて横川に隠棲しながら多くの著作を著し、のちに法然や親鸞に多大な影響を与えた源信の往生の思想を明らかにする。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
moonanddai
5
日本人の天国(極楽)と地獄のイメージを確固としたのが、「往生要集」。地獄は怖い、それまでの黄泉の国とは違い、行ってしまったら(おそらく)戻れない、という思いになりました。それまで、阿弥陀仏とか弥陀信仰と言ったものはあったようですが、源信のところで、それが一度収れんし法然・親鸞などへ発展(言い方によっては「変化」)していったようで、「念仏」が一番と言いながら、併せて色々頑張らなければならないのがこの時代だったようです。2021/11/28
しろきいろ
4
図書館。斜め読み。わかりやすい優しい言葉で書かれている。知りたいときより慰められたいとき向き2020/03/18
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