内容説明
1935年、銀座・泰明小学校の2年生だったオザワノブヲ少年が書いた作文の数々は、持ち帰るたび最愛の父により綴じられ、80代後半となった作家の眼前にある。遠足や軍楽隊パレードなどの学校行事、花火やデパートへのお出かけなど家族との思い出、そして友人と遊んだ銀座の町並み──幼少期の作文から思い出されるのは、愛すべき出来事や風景である。オザワノブヲ少年が描いた絵も多数掲載!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
いづむ
2
小沢信男少年が作文に綴る生活範囲、今の銀座八丁目界隈から泰明小学校や日比谷公園、そこから新橋駅のあたりや銀座までは、私の通勤エリアに完全に一致している。あの界隈が戦前・戦中どんなだったか本書を通して知るのは本当に楽しいし、銀座の様子などは「ああ、そういえば」と昔を思い出す場面すらある。子どもの視点での貴重な東京人の生活の記録。私を含め、戦前から東京に住んでた家の人はご家族から聞いた話と重ね合わせて胸がぎゅうっとなるんじゃないかな。小沢少年の絵はカラーで見たかった!(購入本)2018/08/19
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