内容説明
孤独なつむぎにとって、同級生のハルキだけが心許せる存在だった。病を患い入院中の彼は、弱さを見せずいつも笑顔でつむぎの心を明るく照らした。しかし彼は突然、療養のためつむぎの前から姿を消してしまう。それ以来、毎月彼から手紙が届くようになり、その手紙だけが二人の心を繋いでいると、つむぎは信じていた。「一緒に生る」と約束した彼の言葉を支えに、迎えた23歳の誕生日――彼から届いた最後の手紙には驚きの真実が綴られていた…。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
aki
14
Kindle Unlimited//本好きな2人が本を通じて距離を縮めお互い大切な存在になる。素敵なお話でした。2022/02/12
ヒロロシ33
10
途中でなんとなく、結末が分かってしまい、少し残念でした。 泣くこともなかったですね。 2017/07/05
じお
4
★★☆☆☆ 父親の起こした不祥事のせいで思わぬ不幸を背負った高校生の少女と、病気と戦う少年の儚いラブストーリー。悪い意味で少女漫画のような小説、所謂難病系の主人公女性バージョンなのだが、まず惚れる理由が「イケメン」だからでそれ以上掘り下げられることが無く、切ないとかニヤニヤとかそうした情緒、心理、の描写が単純に薄く少ない、十代向けに書いたとのことで読みやすさ先行させたのかもしれませんが流石に小説としての醍醐味が薄すぎる。→2018/07/11
凍矢
4
読み進むにつれて、純文学の楽しみを教えてもらいました。主人公と、彼氏の関係性も興味深くて、最後のシーンで、半泣きになりました。あぁ、こういう言い回しもあるのかと、思いました。読書クラブというのは、非常に楽しそうなクラブだったなぁ。2017/05/07
一葉
3
他の方も言っている通りタイトルで結末は想像できてしまいますが、安心して楽しめました。ハルくんの強さに心打たれます。「すべてのことは、願うことから始まる」私の大切な言葉の一つになりました。2017/11/04