内容説明
【「生きる勇気がわいてくる」と話題の“声なき詩”】
脳性まひとたたかう
22歳の“声なき詩人”、堀江菜穂子さん。
寝たきりの生活を送りながら、
わずかに動くゆびさきを使って「筆談」で紡がれる彼女の言葉にいま、
心励まされ、勇気づけられる人があとを絶ちません。
メディアでも詩の一部が紹介され、
「勇気をもらった」
「とても美しい言葉」
「生きる意味を教わりました」と
感動の声が続々と寄せられています。
そんな彼女の初の本格詩集となる『いきていてこそ』。
これまでベッドの上で紡いできたおよそ2000編の作品から
珠玉の54編を選び、まとめました。
どうぞ大切な方と一緒に、
あるいは自分自身の心と静かに向き合いながら、
彼女の言葉に触れてみてください。
<菜穂子さんの詩によせて>
「はたちのひに」まで読み進めて思いました。
菜穂子さんが書いたものは、詩なのに詩を超えて、
生と言葉の深い結びつきに迫っていると。
(詩人・谷川俊太郎)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Rie
28
すごく心に響く詩。温かくて優しくてユーモアのある詩。弱さも強さに変わるくらい。弱さを知っているからこそ強くなれる。強さは知ろうとする力。強さは生きていること。この本に出会えて良かった。2018/12/02
Yuko
3
<ぼくはぼくのまま ぼくにしかなれず そしてぼくとして これからもいきていく(「きみみたいにできたら」より) 脳性まひとたたかう“声なき詩人”が、寝たきりのベッドで紡いだ「心」を呼び覚ます詩54編を収録> 出生時のトラブルから重度の脳性まひを患い、体はほとんど動かず言葉も話せない22歳の女性が紡いだ詩の数々。 「はたちのひに」まで生きられないだろうと言われて、その日を迎えた詩人の胸の内がものすごい勢いで迫ってきて立ち尽くしました。 詩作が生きがい 詩は いのち そのもの・・・ 2017/09/02