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内容説明
「絶対不可能」と言われた食堂の多店化は、なぜ成功したのか。
カリスマの息子が明かす、日本初・定食チェーンの誕生秘話。
「食堂を多店化するなんて、絶対無理だ。あんたは馬鹿か」――。
かつて、東京・池袋に「50円食堂」といわれた安い食堂が存在した。
養父の急逝により若くして店を継承した男は、店舗展開を夢見る。
銀行からも取引先からも「食堂の多店化はありえない」と嘲笑を受けたが、
彼はお客を喜ばせるためにあらゆる実験をする。
屋根裏のような食堂の事務所で経営理念も掲げた。
そして新規事業の失敗、店舗の全焼などの苦難の中、理念を信念化。
「女性客が一人でも入れる定食店」というコンセプトで、それまでの食堂のイメージを
がらりと変え、外食業界の最前線に躍り出た。
定食チェーン「大戸屋」を築いた三森久実氏。
彼はなぜ、新しい定食店を生み出せたのか。どうして、多店化することに異常なまでにこだわったのか。
創業者の息子は「父・三森久実」と「経営者・三森久実」をつなぐ作業を試みる。
そこには家族も知らなかった事実が――。そして、創業者の他界直後に勃発し、
世間を騒がせた会社側と創業家の対立の背景には何があるのか。
外食業界に大きな足跡を残した男の一代記を、息子の三森智仁氏が赤裸々に語り下ろす。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
もけうに
3
正直今の大戸屋にはダーティーなイメージしかない。窪田氏側もどうかと思うが。故三森会長の下で働きたいとも思えないなあ…。信念はあるのだろうが、古いタイプの経営者。パワーのあるワンマン起業家が引っ張る会社は、リーダーを失った途端瓦解しやすいということか。2021/12/20
Yasutaka Hori
2
今、バイトテロなどで色々と話題になっていますが。。。大戸屋創業家のご子息による書。どうしても最終章のお家騒動に興味が行ってしまう。本人としては、なるべくフラットに書こうという努力は感じる。また、父親への純粋な尊敬の念も。とはいえやはり創業者本人による書を読みたかった!残念ながら鬼籍に入られているが。ビジネス書というには若干淡白で、しかしながら理性・自律によりお家騒動の告白ほんという訳でもなく、結果的に中途半端な感じになってしまったのは残念。2019/03/14
Humbaba
1
自分の考えをしっかりと持ち、それを打ち出す。そのうえで、他の人よりも汗をかいて行動する。率先して動き、リスクを負ったからこそ成功した時にも多くのものが得られる。また、その成功を享受することは何も金銭的なものだけが目的ではなく、他の人たちを幸せにするということがあるからこそ、しっかりと一つにまとまって行動できる。その道のりは平坦ではなく、困難も多くあるが芯にあるものを忘れないからこそ成功へとつながっていく。2025/01/28
SU
1
2000年前後に大戸屋でバイトしていたので、興味深く読みました。2018/04/14
teihen
1
「大戸屋のお家騒動に興味があって」って理由で読んだわけではないけど、なかなか面白い内容だった。この本読まれたら、大戸屋の株価下がりそうな感じだけど、今のところ、そうでもないようだ。創業者の理念の徹底ぶり、「隅々まで」の精神はすさまじい。2017/09/02