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内容説明
地球の環境悪化でナイラ星に移住した人類。その子孫が、滅びたとされている先住民の謎に迫る。上橋菜穂子のデビュー作。精霊の守り人や鹿の王、獣の奏者などで知られる日本ハイファンタジーの第一人者、上橋菜穂子の記念すべきデビュー作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
文庫フリーク@灯れ松明の火
101
「千の月の巡り、万の月の巡り、新しき土地へ、橋をかけよ。精霊(リンガラー)よ導け、懐かしい父と母とを。幾度命がかわろうと、魂(トゥー)は命の流れと共に、永遠にめぐり、いつか出会う日を待っている。精霊よ導け、〈母たち〉がやってくる。遠い昔に別れた、愛しい子らの魂と、魂の伝えし〈精霊の木〉を求めて・・」上橋菜穗子さん『物語ること生きること』を読み、後れ馳せながらデビュー作へ。環境破壊で住めなくなった地球から様々な星へ移住した人類。そのひとつ、ナイラ星で滅びた先住民ロシュナール・黄昏の民の血を引く15歳の少女→2013/12/28
ころりんぱ
60
上橋さんが大学院生の時に書いたデビュー作ということで読んでみました。舞台は近未来、主人公は15歳の少年。守り人シリーズや鹿の王を読んだ後だと、描写や会話文も明らかにたどたどしいのですが、上橋さんの頭の中にある自然や人類に対する意識、世に放ちたい強いメッセージはギュウギュウに詰まっていて、ワールドの原点なんだなぁと感慨深かったです。こちら側にいると疎くなる科学や技術が自然や文化を壊していくことに対する危機感は、壊される側に立って想像すると一気に鮮明になります。2017/02/16
カピバラ
54
精霊の守り人の片鱗を見る作品。上橋さんの作品は獣の奏者からのスタートだったので、SFなのは逆に目新しかった。2015/10/21
kaizen@名古屋de朝活読書会
43
登場作で、十数年再版せずに絶版になっていたとのこと。 たしかに拝読すると、表現が若々しい。 思いが先に走っていて、読んでいて楽しい。 追いつけないところもあるが、何度か読むとそうなのかと思う。 精霊の木という幻想小説の要素に人造人間、環境調整局、歴史研究所、神経麻酔銃、空想科学小説の要素が。。。2011/05/06
BlueBerry
40
舞台は宇宙。守り人シリーズを彷彿とさせるものも結構ありました。まあまあ面白かったからこれはこれで成立していると思います。2013/12/13