祥伝社文庫<br> わたしたちが少女と呼ばれていた頃

個数:1
紙書籍版価格
¥660
  • 電子書籍
  • Reader

祥伝社文庫
わたしたちが少女と呼ばれていた頃

  • 著者名:石持浅海
  • 価格 ¥660(本体¥600)
  • 祥伝社(2017/07発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784396341862

ファイル: /

内容説明

横浜にある女子高に通うわたし、上杉小春には碓氷優佳という自慢の親友がいる。美しく聡明な彼女はいつも、日常の謎に隠された真実を見つけ出し、そっと教えてくれた。赤信号のジンクス、危険な初恋、委員長の飲酒癖、跡継ぎ娘の禁じられた夢、受験直前の怪我、秘密の失恋相手……。教室では毎日、少女たちの秘密が生まれては消えてゆく。名探偵誕生の瞬間を描く青春ミステリーの傑作!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ナルピーチ

141
これぞ始まりの書。前日譚とも呼べるシリーズ4作目は7篇を収録した連作短編集。碓氷優佳の高校入学から卒業までの三年間を軸にして、女子高生達の日常を描いた青春ミステリー。前作までの倒叙形式のミステリーではなく、各話ごとに主役を置き換え、優佳の秀でた洞察力によって的確に謎の答えを導き出していく。親友の小春の視点で語らていく構成だが、最終話で小春が抱いたある違和感が良い意味で“碓氷優佳”という存在を改めて強調している気がした。石持先生はやっぱり彼女にそういう印象を持たせたかったのかな。2023/04/27

koma-inu

79
碓氷優佳シリーズ4弾、7短編集。今回は倒叙ミステリではなく、高校時代の日常の謎を、優佳とワトソン役の小春が解く、青春ミステリ・・最終話までは。最終話で、6話までの真の姿を暴き返して、作品全体を全く別の姿に描き直してます。まー、前作までの優佳のキャラを知っていれば、納得のいく結末ではあります。友達の輪に優佳がいたら、気が落ち着かないかも😅ラスト1行の小春のセリフは、意味深長。次作にも登場するとの事で、2人の絡みが楽しみです。2022/11/06

夜長月🌙@5/19文学フリマQ38

74
碓氷優佳シリーズ第4弾。今回は優佳の高校時代のエピソードです。興味はその天才的推理能力と歪んだ人格がどうして、どのようにして誕生したかでしょう。全部で7編ですが高校一年生の初編から優佳は優佳だったのです。第4章では珍しく優佳の温かな一面にも触れますが、最終章で恐ろしい事実に気づきます。そしてそれがシリーズ第一作の「扉は閉ざされたまま」に見事につながるのです。2022/02/07

かかな

58
石持作品の何に夢中になるかって、この絶妙にずれた倫理観!よくある日常ミステリーなはずなのに心がひんやりしました。最後の短いセリフが重い重い。イノセントに残酷っていい言葉だなあと…。でもこのシリーズは『碓氷優佳はすごい』の一言で感想が済んじゃいます(笑)最後の話は『扉は閉ざされたまま』を再読しろと言われている気分に。再読や短編だけじゃ物足りないから、倒叙シリーズの新しい作品が出るといいなあ。2017/07/28

しょーくん@本棚再編中

53
★★★★★★★☆☆☆碓氷優佳シリーズ第4弾。高校時代にさかのぼっての連作短編でした。良くも悪くも碓氷優佳、相も変わらず恐るべしです。2017/11/04

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/10752931
  • ご注意事項