文春e-book<br> 大田舎・東京 都バスから見つけた日本

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文春e-book
大田舎・東京 都バスから見つけた日本

  • 著者名:古市憲寿
  • 価格 ¥1,223(本体¥1,112)
  • 文藝春秋(2017/06発売)
  • ポイント 11pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784163905129

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内容説明

もしかして、東京を「大都会」だと思っていませんか……?

気鋭の社会学者が、地上2.3メートルの
“ちょっとだけ上から目線”で綴る、東京=日本論。

バスの窓から見つけた、東京の秘密100。
小池百合子都知事との対談も収録


【東京には、こんな秘密が隠されていた!】
六本木はまるでスラム街/セーラームーンの舞台は、麻布十番/スカイツリーにはお墓が似合う/ポケモンGOが伝える悲惨な東京史/池袋は埼玉の植民地である/浅草も千住も「下町」ではなかった/高齢者だけが使える秘密の都バス年間パスポートがある/地方出身者が西東京に住む理由/新宿はかつて上野にバカにされていた/心霊を気にしていたら東京には住めない/東京の街の色は、ほとんどが看板の色だった/等

僕は数々の都バスに乗ることで、東京を「ちょっとだけ上から目線」で堪能してきた。その記録が、本書ということになる。(中略)結果、たどり着いたのが「東京のほとんどが田舎である」という仮説だ。「田舎」というのには二つの意味がある。一つは、見た目としての「田舎」。二つ目は気質や制度とし ての「田舎」だ。
(はじめにより)

◯著者プロフィール
1985年東京都生まれ。専攻は社会学。日本学術振興会「育志賞」受賞。慶應義塾大学SFC研究所上席所員。内閣官房「クールジャパン推進会議」メンバー、朝日新聞信頼回復と再生のための委員会外部委員などを歴任。著書に『希望難民ご一行様』(光文社新書)、『絶望の国の幸福な若者たち』『誰も戦争を教えられない』(講談社)、『だから日本はズレている』(新潮新書)、『保育園義務教育化』(小学館)など多数。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ぶんこ

55
都バスの路線を1路線見開き2ページで紹介しているので、隙間時間に少しずつ読むのに適していました。この本と同じ頃に読んだ速水建朗「東京どこに住む?」よりは、どこに住もうかと悩んでいる人に役立つのではないでしょうか。(東京の東部、北部限定ですが)街の雰囲気が分かり易い。特にほとんど足を踏み入れない北部の街がインド人が多かったり、老若男女が適度に混在している街など面白い。2018/09/07

おかむら

48
バスといえば泉麻人ですが、古市さんも相当なバス好きだったのね。都バス100路線に乗ったエッセイ。1路線2ページで読みやすい。知らなかったけど都バスって東京の東部に偏ってるのな。そして運賃はどの路線も一律210円(1日券は500円)。江戸川区や足立区、あと湾岸のはずれに行くバス楽しそう。次は東京西部のバスにも乗ってほしいな。京王、東急、小田急、西東京バスなど。小池都知事との対談も載ってますが、ここはやはり泉麻人との対談だろうよ!2017/08/24

Emperor

41
一貫してシニカルな視点を持ちつつも、不意打ちのように現れる、「開発」という言葉を悪役にした寂しげでポエティックな文章がどうしようもなく好きだ。古市さん、もっと本書いて。2018/05/27

Tui

34
都バスからの風景にのせて語る東京論。いかにも東京(と聞いて浮かぶ、まさにその東京のイメージ)は、ほんの一部であって、都内を縦横無尽に走る都営バスから眺める東京の姿は、下町や再開発エリアの狭間に残る生活感の濃厚さと、埋め立て地やベイエリアに散らばる生活感の空疎さ、その両極端が混在する、大きな集落なんだと思わされる。東京の中の東京を結ぶ【都01】、徒歩で立ち入れぬ中央防波堤へ行く【波01】、東京の総集編【橋63】、210円で1時間つぶせる【王78】。気になる路線もいろいろ。都バスに乗って、うろうろしたい。2017/10/25

Kei

34
先日、初めて都バスに乗った者からすれば、1路線2ページ、100路線は、わかりやすくて、ナイス!でした。全体の路線図も載せてほしかったですね。2017/10/11

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