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内容説明
給与所得者ほど税金を取りやすく、そして実際に取られている人はいません。そのような実感のない人も多くいますが、源泉徴収制度などの巧妙な徴税システムでその実態が庶民にはわからなくなっており、また、所得税や相続税、贈与税などの増税は、閣議決定などで「いつの間にか」決められています。こうして、日本はいつの間にか“重税国家”になってしまったのです。重税国家というと、収入の半分以上を税金で持っていかれるスウェーデン、デンマークなどの北欧諸国を想像しますが、これらの国はいずれも高福祉国家で、国民は納税した分のしっかりした行政サービスを受けています。それに対して、人口減少時代に入った日本では、これからますます福祉が削減されるだけでなく、今後は「支出税」「資産税」「死亡消費税」などの新税が現実のものになるかもしれません。そして最終的には、国は膨大な債務を帳消しにするために大きなインフレを起こし、国民の資産を吹き飛ばしてしまう可能性すらあります。われわれはそのとき、国に対してどのようなスタンスで向き合い、各個人はどのような対策をとれるのか? これから持つべき税についての知識を明快に示していきます。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
inami
2
◉読書 ★3.5 重税国家日本。今後配偶者控除の撤廃は確実、2013年から始まった「復興特別所得税」は全国民が所得税額に2.1%を加算、一時的な措置といって25年間。この先考えられている新税、「死亡消費税」、「貯蓄税」、「支出税」、現実を帯びてきたのは「資産税」。2017.1末国債発行残高は894兆円、この財政ファイナンスは必ず行き詰まり、ハイパーインフレになる可能性がある。政府は莫大な借金を抱える債務者なので、インフレで実質的にトクをし(政府存続)、国民は貧しくなる。政府が意図的にやっているとしたら・・2017/07/29
koba23
0
感覚的な重税感はあったが、説明されてみるとなるほど。小賢しい官僚の説明だと、個々の税金は他の国と比べて高くないような説明が多く納得しそうになるが、国民負担率から見ると世界に稀に見る過酷な課税がされる国だとわかる。相続税も、固定資産税も世界の中では特殊な税に入るということもこの本を読むまでわからなかった。ひどい国だ。2017/07/31
メカメカ
0
現在の日本の税務政策の増税っぷりを解説した本。 とりあえず一覧的に知るには良い本かと思うが、結構論理の飛躍も見られる気がする(間違っているというわけではなく、途中が抜けてる印象)。 資産課税やインフレについては様々な意見があるが、所得税や相続税が年々高くなっていることなどを知るにはわかりやすく説明されていた。しかし、節税の項目などはいらなかったかな、内容が薄すぎる。2018/03/12
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