ちくま新書<br> 奇妙で美しい 石の世界

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ちくま新書
奇妙で美しい 石の世界

  • 著者名:山田英春【著】
  • 価格 ¥935(本体¥850)
  • 筑摩書房(2017/06発売)
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  • ポイント 240pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784480069672

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内容説明

草木が中に閉じ込められているようなデンドリティック・アゲート、現実の風景のミニチュアのような絵が石の中にあるパエジナ・ストーン、深い緑色でロシア女帝エカチェリーナ二世を魅了した孔雀石……。この世に無数に存在する石の中には、目を引く美しい模様を持ち、人を不思議な気持にさせるものが多くある。本書は、瑪瑙を中心に、美しい石のカラー写真を多数掲載。さらに、石に魅了された人たちの数奇な人生や歴史上の逸話など、国内外のさまざまな石の物語を語る。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

やいっち

84
石を趣味にする人は少なからずいる。庭石だったり、宝石だったり。鉱石自体に魅力を感じる人もいる。宝石だと原石を削ったり磨いたりして宝石に仕立てる。本書で扱うのは、石を綺麗に割って、その中から現れ出る模様に美を見出すもの。模様が風景に見えるパエジナについては、過日、同氏著の『風景の石 パエジナ 不思議で奇麗な石の本』を読んだ際に紹介した。そのほか、花などの植物だったり抽象芸術を先取りしたような鮮烈なアートだったり。見事としか言いようがない。読むのもいいが、豊富な画像を楽しめるのがいい。2020/11/12

田氏

18
鉱物収集はハマると抜けられない沼だとは聞いていたので手を出さずにいたが、出さなくて本当によかった。瑪瑙収集家の著者は生き馬の目を抜くような取引をくぐり抜けて石を集め、かと思えば外国人誘拐の多発するコロンビアへ石を拾いに飛び、持ち帰った石を自宅にしつらえた切断機で加工する。そうして本書に掲載された石の写真は読者を魅了し、この世界へ引きずり込もうとする。この著者、もはや沼に沈むどころか自身が沼と化してはいないだろうか。私は沼に踏み込む勇気も金もないので、足尾銅山で買った黄銅鉱のクズ石でも眺めていることにする。2018/06/26

ちゃちゃ

15
美しいというよりは、なんか禍禍しいパワーが…。魔除けにしてたのもうなずける。自然の力って凄いね。それに対して、流行るとすぐ掘りつくしてしまう人間は阿呆だなあ。2017/08/10

ネムル

11
贅沢な大人のガチャポン、壮大な地球のガチャポン。2017/09/12

misui

10
半貴石が中心の本でこのように手に取りやすい新書は嬉しい。石のカラー写真とともにどこか奇妙で味わい深いエッセイが並び、自然の造形力の不思議さに胸を打たれる。地球規模のダイナミズムであったり、石に振り回される人々の人生であったり、美麗な石の世界を通して様々なものが見えてくるのがただただ楽しかった。素敵な趣味ですね。2017/07/09

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