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内容説明
小池百合子訳。「もったいない」伝道師自伝。
「人生は旅であり葛藤だ。自分でコントロールすることはできない。だが私たちは、どんな状況も、最善を尽くして切り抜けることはできる」(本文より)
日本人が忘れかけていた「もったいない」の心を世界に広め、環境保護と住民の生活向上を図る「グリーンベルト運動」では三〇〇〇万本もの植林を達成。アフリカ人女性として初のノーベル平和賞を受賞した、ケニア人女性政治家ワンガリ・マータイ氏。差別、愛する人の裏切り、失業、不当逮捕、暴力、暗殺の危機。度重なる苦難にも「へこたれない」で「地球の未来」のために戦い続けた、その不屈の人生を綴った感動の自伝。
翻訳を担当するのは環境大臣時代にマータイ氏と交流のあった、小池百合子東京都知事。「地球環境の保全が、平和構築へつながることを証明した彼女の業績に、あらためて敬意を表したい」(訳者あとがきより)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ころこ
34
04年にノーベル平和賞を受賞したケニアの運動家の自伝。「MOTTAINAI」のスピーチで大きなインパクトを残した。訳者は有名なあのお方。出版された07年には防衛大臣だったはずだ。語学の才能があれば激務でも翻訳が可能なのだろう。マータイは成績優秀でアメリカに留学し、ケニアに戻って獣医学の研究者になる。環境問題に関わるようになるが、作物や家畜がなぜ痩せ細るのか、専門知識を用いたアプローチを試みる。無計画な伐採が土壌の浸食を起こし、栄養分が不足した土壌から作物が育つからだ。植民地の換金作物を子供が食べると、栄養2024/06/14