内容説明
デビューの年の僅か2ヵ月半で、高速スライダーを武器に7勝2敗、防御率0.91という驚異的な成績を上げながら、その年の終盤に肘と肩を壊し、二度と輝きを取り戻すことはなかった伊藤智仁。初登板ノーヒットノーランという衝撃的なデビューを飾りながら、肩を壊して3年目以降1勝もできなかった近藤真市、脳腫瘍から生還し、近鉄優勝に貢献した盛田幸妃ら、「記録より記憶に残る」7人の男たちの凄まじくも潔い戦いの記録!。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
hatayan
28
短くも美しく燃えたプロ野球投手7名の活躍とその後を暖かい眼差しをもって描きます。 「故障したのは自分が決めてやった結果だから後悔はない」(伊藤智仁、石井弘寿)、「怪我で腐るのは簡単。でも腐った時点で終わり。自分はどこに向かって何をやるかを再確認する」(田村勤)、「普通の生活を送るためのリハビリで努力したことをさも努力しましたと言うことが果たして格好いいことなのか」(盛田幸妃)。 プロの世界で自分を奮い立たせるために7名の投手はどう逆境に立ち向かったのか、表立っては語られないことを言葉にした一冊です。2019/01/15
緋莢
23
1993年、僅か2か月ちょっとで登板数14試合ながら、防御率0.91だった伊藤智仁、デビュー戦でノーヒットノーランを達成した近藤真市など、強いインパクトを見せながらも、その後、怪我等で思うようにいかなかった7人の投手を書いたノンフィクション。どの選手も怪我に悩まされる訳ですが、特に石井弘寿は復帰間近という頃になると、別の場所がというのが5年続いたという内容に、こんな事があるのか…と驚きました(続く2019/03/01
おくりゆう
19
正直、リアルタイムで記憶にあるのは石井弘寿さんだけですが、多くが名前を聞いたことがある、というだけで鮮烈な印象を残した選手達だったのだ、と思います。そして、その一瞬の鮮烈な印象とその後の怪我や病気との戦いという振り切れたハイライトが彼らの記憶をより鮮烈にしている、というのは事実として彼らにのしかかっているのだと思います。構成も彼らの言葉もよかったです。2017/07/09
nishiyan
8
タイトルが少し大袈裟だが、中身はとても良い。著者自身も触れているが、中日の投手が三人もおり、しかも星野仙一監督時代に選手だった。星野に潰された投手とサブタイトルで振っても良いのではないか。伊藤さんと石井さんは野村克也監督時代の選手。再生させた選手もいたけれど、潰してしまった選手もいるということか。野球選手にとってどんな監督、コーチと出会うかで、運命が変わってしまうのだなと思った。2017/07/01
kikizo
7
彗星のごとく散っていった名投手たち。記録より記憶に残る投手たち。伊藤智仁のスライダー、近藤真市の初登板・ノーヒットノーラン。驚きでした。投げられなくなった本当の理由もわかり、無念さも感じられた。「盛田幸妃」の章が辛かった。2017/09/18
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