内容説明
シリーズ累計35万部! 日本人のフランス観を根底から覆す
日本人が学ぶべきはフランス革命やナポレオンではなく、マザランやタレイラン、そしてドゴールである。日本人の“フランスびいきが、実は幻想であったと気付かせる一冊。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
出世八五郎
27
著者の日英、日露には失速を感じたが、最近のシリーズでは最も面白かった。フランスの魅力は表面的な華やかさではなく根性、孤高、勝利という面にあるのではないかと思った。と言っても本書を読まないとそれには気付かないが、弱くてもいつのまにか地位と尊敬を勝ち得ている。本書はシリーズ趣旨である嘘通説に対しての事実を提示するが、本書最新作はそれが如実な印象がある。ルイ16世の話などメカラウロコであり同情さえ買う。我が道を突き進むフランスだが尊敬を勝ち得ている。日本も見習って欲しいもの。2017/08/02
roatsu
25
最新作から初めて読んだがこれほど面白く、ためになるシリーズとは知らなんだ。怜悧で歯に衣着せぬ痛快な筆致の中に、今や国際社会で一地名になり下がった日本への著者の痛憤と真摯な叱咤が一貫する。世に蔓延る通説とその妄信が如何に罪深いことか。仏国史の俯瞰からその長短を主観的に捉え直し、日本人が真に学ぶべきその強かな本質を提示する。西洋史、国際政治、仏国を鏡にした日本人自身の理解にも繋がるだろう。過去を呪うよりも歴史に学びましょう、は名言。現代のリベラルという愚の源泉であるルソーと啓蒙思想の狂気へのぶった切りは必読。2017/04/13
fseigojp
19
初、倉山満本 面白い視点にあふれた本だった2018/02/23
軍縮地球市民shinshin
19
最早「日仏関係史」でも「近現代史」でもないような気がするが(笑)倉山史観のフランス史概説といった感じか。それでもおもしろい。特にフランス革命後の混乱が、1959年の第五共和制、ドゴール大統領復帰をもって終止符がうたれたというのはなるほどと思った。革命後フランスは国政政治が大混乱に陥り二流国に転落していたのは確か。ただかつての栄光に縋っていただけだという指摘は的を射ている。日本は世界で二番目にフランス革命研究が盛んというのもその通りだと思った。2017/03/28
トラ
14
フランスについては少し知っていたものの、やはり深いところまでは分からなかったので興味深く読みました。ルイ16世を処刑したのは今でも惜しまれますね……。フランス革命で失われたものは大きかったと思いました。ただ、フランスは国際社会での立ち回りはとても上手いと随所で嘆息しました。「最後には勝ち組に回っている」というしたたかさは、今の日本には真似できないと思いながらも、国際社会のシビアっぷりを突きつけているように感じます。そして、日露戦争までの日本には、そういうしたたかさがあったように思いました。2018/08/29
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