内容説明
憐憫の情か、それとも――、これは「愛」なのか!? 世のバカを憂うばかりでなく、温かい視線で見守る博愛主義かつ偏愛主義な二人の対談集!毒舌の果てに見た新境地。このロクでもない世界で幸せに生きる知恵。それが「博愛」――。これからの社会を動かすキーワードは「愛」。いつも「世界人類が平和になりますように」と祈っている博愛主義者・適菜収が、同じく博愛主義者の中川淳一郎と、今こそ必要な「愛」について語りつくす
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
GAKU
40
最近お気に入りの中川淳一郎氏と、作家で哲学者の適菜 収氏の対談集。博愛主義かつ偏愛主義な二人が愛ある視線で、政治、マスコミ、哲学、B層大衆をゆるーく斬っていく。可もなく不可もなく、特にこれと言った感想はありません。2020/11/06
阿部義彦
22
癖のある二人。中川淳一郎(「ウェブはバカと暇人のもの」)×適菜収(B層の研究)の刺激的対談集です。面白かったです。小見出しだけでも、ざっと。愛国心/小池百合子/SMAP/IT社長/民主主義/電通・博報堂/コメンテーター/自己承認欲求等など。中川さんの人生の師は椎名誠と東海林さだおなんだそうです。何か納得です。メッセージは愛のない場所では働くな!中川さんの尊敬する一橋大の楠木健先生は最後の授業でビートルズの「the end」を流しました。そして歌詞を書く「最終的には与えただけの愛が戻ってくる」良い授業だ!2017/06/25
砂王
6
安いという理由で、好みではないものに合わせていくと自己欺瞞がはじまる。2018/10/28
てながあしなが
3
サクサク読み進めることはできるし、装丁のセンスがいいのでそこは評価できるのだが、この二人の話している内容が「酔っぱらったオヤジたちの放言」感があり、あまり読んでて参考になったりためにならなかったかな…。ずっと気になっていた本なだけに残念…。でも、この二人の組み合わせ自体は面白かった。別テーマならもっと輝くのかな?2019/02/14
オールド・ボリシェビク
2
6年前に読んでいるものの再読。毒舌の果てに真実がある。何でもかんでもお金で説明してしまう時代にこそ必要なのは「愛」なのである。放言のようにも読めるが、違うのだ。保守と右翼の違いを知れ。理性の限界を知れ。行動的なバカほど恐ろしいものはないのだ。2023/08/12