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内容説明
いかにして日本民族に、悲哀の文学とも称すべきものが発生したか、そしてその管理者は誰であったか、更になぜこの管理者が自分の味った悲劇として語らねばならなかったか――処女作「悲劇文学の発生」をはじめ、語りと伝承者、悲劇文学の流通を論じる四篇を収録。『古事記』のなかに頻出する豪族和邇氏の存在に着目し、その謎と伝承との関わりを解き明かす。国文学者・角川源義の原点をさぐる、珠玉の論考集。解説・三浦佑之
「悲劇文学の発生」
「和邇部の伝承」
「まぼろしの豪族和邇氏」
「日本海時代――海の古代史」
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やいっち
66
読み終え三浦佑之(!)による解説で知ったのだが、冒頭の「悲劇文学の発生」は、卒論として書き上げたとか。角川の業績は中世文学が中心だが、この論考は古代文学及び古代史。「悲劇文学の発生は、学部一年の単位論文。「和邇部の伝承」は、学部二年の単位論文。早熟! 特に、『悲劇文学の発生』は、昭和16年(1941)大学三年生で繰り上げ卒業となり、戦士となって戦地に向かうことになるかもしれなかった角川が、まさに「遺稿集」のつもりで編んだ一冊だったとか。2022/03/24
田中秀哉
1
角川書店を創立した角川源義の 和邇氏についての 論文4題です。そのうち2つが学生時代のものということで驚きですが、やはり古代史は発掘調査で刻々と変わるので、そういう意味では 古い書物は不利ですよね。あと文章自体も難しく読みにくいと感じるのは 僕の読解力のなさかな? 内容は興味深いので、古事記を読みながら再度熟読してみたいです2018/10/24
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