角川文庫<br> 僕は小説が書けない

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角川文庫
僕は小説が書けない

  • ISBN:9784041056127

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内容説明

なぜか不幸を招き寄せてしまう体質と、家族とのぎくしゃくした関係に悩む高校1年生の光太郎。先輩・七瀬の強引な勧誘で廃部寸前の文芸部に入ると、部の存続をかけて部誌に小説を書くことに。強烈なふたりのOBがたたかわす小説論、2泊3日の夏合宿、迫り来る文化祭。個性的な部のメンバーに囲まれて小説の書き方を学ぶ光太郎はやがて、自分だけの物語を探しはじめる――。ふたりの人気作家が合作した青春小説の決定版!!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

bunmei

122
青春小説の名手である中田栄一と中村航の人気作家がタッグを組んだ、高校を舞台とした物語。主人公は、ちょっと冴えなく、読書が趣味のオタク的な男子高校生。先輩の強引な勧誘によって入部させられた文芸部での小説づくりを通して、新たな自分に向かって新たな一歩を歩み出そうとする姿と共、ちょっと甘酸っぱい恋心を乗せた、高校時代の青春群像劇。不幸を自ら招いてしまい、出生の秘密を知ったことで家族との溝が深まった主人公・光太郎が、小説づくりを通しての心の葛藤や成長する過程を描いた、青春の1ページが綴られた一冊。   2022/12/07

みかん🍊

90
高校文芸部の青春小説、小説の指南書みたいで前半あまり入り込めなかった、不幸を招いてしまう男光太郎は廃部の危機にある文芸部にスカウトされてしまう、学校にも家庭にも居場所がなかった光太郎は合宿、文芸誌作り、文化祭と文芸部の活動を通じ居場所を見つける。2017/11/30

あも

85
原稿用紙5~10枚ずつ交代で書いたらしいが、違和感ゼロ。とある事情を抱えた主人公が高校に入学し美人の先輩に誘われ文芸部へ。色々あって彼が小説を書く話。と、典型的なボーイミーツガール青春部活モノ。ただし舞台は地味ーな文芸部。少年の成長という縦糸に、小説を書くとは?感性or理論?という横糸が絡み、読書家には興味深い話も多いかも。あえて王道プロットで書いた様に見受けられる本作で思ったのは、やっぱりベタ展開は最強!って事。へっ、若い若い。かゆくなっちまうぜ!とか思ってたのに、最後まんまとじーんとさせられて悔しい!2018/01/18

扉のこちら側

83
2018年227冊め。ソフトを使っての合作という前情報を持って読んだが違和感はない。家族の秘密を知ることになり家の中に居場所を感じられない少年が、いやいやながら入部した文芸部で個性豊かな面々と交流しつつ成長していく。作中の二人の先輩が説く創作のお作法がおもしろかった。2018/06/28

★グラスハート★

79
2.0 乙一の別名義、中村航との合作。周りのキャラが無理やり作られた感が強いせいか主人公とヒロインのキャラが普通すぎる。 それをわかったから書けるかはわからないが、小説指南的な部分はこめられていたように感じる。2020/06/05

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