内容説明
アフロの自由人・稲垣えみ子が語りかけるように描く、『魂の退社』に続く第2弾!
会社を辞め、大切なものと別れ、一人ぼっち・・・・。
それがどーした!
『魂の退社』は「退社」をメインにした内容だったが、今回の『寂しい生活』は「退社」以降、あらゆるしがらみと別れを告げた著者の日々の生活、日々の思いを歳時記的につづったもの。
アフロのイナガキさんの『魂の退社』その後の物語。
電気代は月150円、洋服は10着、質素な食事、最大の娯楽は2日に1度の銭湯・・・・。
そんな著者がいかにして家電製品たちと縁を切ってきたか。寒い冬、熱い夏をどうやって過ごしているか。
自然や季節を体感する暮らし、ものを捨てた後のスペースにこれまで気づかなかったいろいろなものが入り込んできて感じる豊かな気持ち、そういった著者にしか実感できない自由と充実感をシンプルな言葉でつづった稲垣哲学。
孤独を感じている人、チャレンジしたいけれど一歩踏み出せずにいる人、他人の評価に振り回されている人、何かわからないけれどもやもやと不安を抱えている人・・・・
そういう今を生きるすべての人の背中をやさしく押してくれる、すがすがしい1冊。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mukimi
133
50歳で新聞社を退職し原発事故を機に節電に目覚め家電をどんどん捨てた筆者。子供が生まれてモノも課題も増えていくであろうタイミングでこの方に惹かれたのは何か意味があるだろう。ミニマリストは資本主義に反するデフレ思考で少子化に繋がる側面もあるのではないかと思うこともあるが、消費を強要する資本主義社会において自分を見失わないためのひとつの思考法として腑に落ちた。私筆者の江戸時代みたいな生活全然できるって思えることは、自分の持ち物で欲張らず人生を歩む自信になった。出来る範囲で削ぎ落としながらシンプルに生きたい。2024/03/06
tetsubun1000mg
122
稲垣えみ子さんの本は「魂の退社」以来5冊目。 本作は原発事故をきっかけに、電気を使う家電製品を見直して掃除機から電子レンジなどを順番に捨ててしまう経過と結果を紹介する。 有るのが日常の家電製品達をなくしてしまう事は尋常ではない気がするが、稲垣さん的にはじっくりと考えてからの結果らしくて読んでいくと理にかなっている気になってくる。 広い部屋、電子レンジやIHヒーターもやめてカセットコンロとPC、ラジオ、スマホ、服はフランス人みたいに10着だけの生活をストレスなく続けていく稲垣さんには今後も注目していこう。2024/10/13
なゆ
77
家電のない生活…思いきったことするなぁと興味津々だった。でもどうしてこのタイトルなの?寂しくはないよね?私もけっこう節電は頑張ってるつもりなので共感するとこも多く、なるほどと考えさせられた。さっそく掃除にほうきを活用するようになって、掃除が気楽になったし。バスタオルもやめてみたら洗濯ものの量がスッキリ。なんか“そうじゃないといけない”と思い込んでたことって結構あるなと。家電の便利さをアピールするために家事は面倒くさいものだと思わされているのか。あの広告代理店の戦略十訓、踊らされてるわ〜コワいわ〜。2022/07/29
ネギっ子gen
76
【生きるって面倒くさい。でも面倒くさいからこそ、素晴らしい】エアコンや冷蔵庫など捨て、電気代月150円。震災の朝から始まった清貧生活を綴った「魂の退社」に到る物語。<人生、いろいろあった。頑張ってきたんだけどね。なんだかね。どこまでいっても心配ばっかりなんだ。で、いろいろあって、いろいろ考えて、大切にしてきたものたちに、ちょっとずつ、別れを告げることにした/残ったのは取るに足らない自分。そして、小さな、寂しい生活。/仲間の元を離れることにした。寂しいってことと、きちんと向き合ってみることにしたんだ>と。⇒2024/03/18
うわじまお
63
元朝日新聞社社員、現在、無職のアフロ女性。311を機に電気を使わない生活を決意する。冷蔵庫との決別のところ、いろんな示唆が含まれていてとても納得。語りの一人称の文章はさすがにこなれていてうまい。一気に読めた&面白かった。2017/07/06
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