内容説明
人間にとって不可欠な「水」。現代日本では、水道の水でなく、ボトルの水を買って飲む人が多くなってきた。ガソリンが、1リットル120円ぐらいであることを考えれば、ボトルの水は、それよりもはるかに高い。「水は買うもの」というのは、正しいか、幻想であるか? そもそも最近では、高度浄水処理を取り入れているケースが多い水道は、ほんとうに「マズイ水」であるのか? さまざまな所に、「名水」と呼ばれる湧き水があるが、その実態はどのようなものであるか? 日本人は、蛇口をひねれば水は出るものと思っている。世界を見渡すと、生活に必要な水に不自由している地域が数多ある。本書では、「水問題」を専門とする気鋭のジャーナリストが、「おいしい水の話」から「酸性雨の話」まで、わかりやすく説き明かす。「水」についての興味がふつふつと湧いてくる一冊である。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
シュラフ
21
中国の水問題が出てくる。慢性的な水不足で地下水の汲み上げのため地下水位は下がり続けているという。また、経済成長による地下水の汚染や大気汚染の問題など、かなり深刻な問題があるらしい。とても人間の住める環境でなくなるとすれば、中国の経済成長のボトルネックということなのだろう。日中の今後について、日本が環境問題で中国に協力という話が出てくるが、こういう文脈の中から出てくる話なのだと分かる。日本にとっても、中国からの越境汚染の問題への対処となる。中国からの海洋汚染、大気汚染による酸性雨の問題などへの対処となる。2018/01/06
Shiori
0
浅く広く、いろいろな水のトピックに触れてジネスや水問題を考える上で、日本人でもひっかかりがちなのが、「神の水」とかそういうたぐいの水である。そこらへんにも言及していて面白いほんだった。環境教育に興味があるので筆者が行っている水の授業のトピックがとても参考になった。2014/01/20
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