内容説明
学園紛争が吹き荒れたあとの西北大では、カリスマ演出家率いる劇団「ペガサス」が人気を集めていた。大抜擢された新人女優花村恵麻をめぐって、不可解な連続殺人が起きた。疑いをかけられた恵麻は、早くもその才能を発揮しはじめていた上級生伊集院大介に相談する。伝説の名探偵“青の時代”24歳の事件簿!
目次
第1章 あの時代を忘れない
第2章 蜜の味
第3章 翼を下さい
第4章 ライク・ア・ローリングストーン
第5章 時の過ぎ行くままに
第6章 大団円──BECAUSE
文庫版あとがき
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kagetrasama-aoi(葵・橘)
4
伊集院大介シリーズの第十七作目。私が大学に入学したのは70年代の半ばなので、このお話の舞台となった雰囲気を味わったわけではありません、それに私の通った大学はその時代でもノンポリの人の方が多かったみたいだし……。栗本氏は私より少し年上なので、後書にあるように大学時代やデビュー当時の思い出が「こうなんだぁ!」と改めて感じ入りました。そして栗本氏が舞台が大好きだったことも!伊集院大介の青春時代のお話、とても楽しく読みました。2017/04/19
kaizen@名古屋de朝活読書会
3
栗本薫の原点が、いくつも本書の中にちりばめられているらしい. 本人によるあとがき(解説)、関係者からの証言によれば、 本書は、栗本薫の若き頃が詰め込まれているらしい. 学生劇団の女優「花村恵麻」が主人公で、 最後まで、伊集院大介は、あくまで脇役. 2度おいしい作品です. 他の栗本薫の作品にはない側面が読み取れる.2011/08/13
シーラ
2
大物女優の回想という形で描かれる伊集院大介若かりし頃の事件。栗本さんの世界や才能や運命というもののとらえ方、描き方が好き。 女性はカリスマを引き裂くことができる―――オルフェウスを引き裂いたバッカスの巫女たちのように―――2013/11/28
秋
2
最後まで、語り手である恵麻さんの外見イメージがもやもやしたまんまだったなあ。登場人物の外見は話的に全然重要じゃないんだけど。2011/03/01
ソラ
1
【読メ登録以前読了作品】2006/11/18
-
- 電子書籍
- 感性論哲学の世界 ディスカヴァーebo…
-
- 電子書籍
- 生残賭博(フルカラー) 16
-
- 電子書籍
- 僕だけを愛して【7分冊】 4巻 ハーレ…
-
- 電子書籍
- 鳥啼き魚の目は泪~おくのほそみち秘録~…
-
- 電子書籍
- 原発・蛇頭列島