内容説明
在宅ホスピスケアの専門家である著者が、最期に、家族と家で過ごすために必要なことをすべてまとめた一冊。ケアチームの探し方、どんなケアやサポートが受けられるのか、家族にできる日常のケア、そして看取りのとき別れのサインはどのように現われるのか。具体的な方法を家族の心情に沿った温かい言葉で教えています。自分たちの家族を自分たちで看取ることは、愛する人の死を受け入れることにもつながります。
目次
はじめに
第一部 病院で死ぬこと、家で死ぬこと
第一章*治す医療から、癒す医療への転換
第二章*在宅でおこなわれる「癒す医療」
第三章*最期を自宅で過ごすことの意味
第四章*在宅に切り替えるには
第五章*末期であることの告知
第六章*死の迎え方、送り方
第二部 家族が知っておきたい看取りの知識
第七章*家でもできる症状コントロール
第八章*家族にできる日常のケア
第九章*別れのとき
第一〇章*不安と疑問に答える
おわりに
在宅での看取りに参考になる関連サイトと連絡先
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
マリリン
42
「人はこうやって死ぬんだよ、わかったかい」...中学2年生の作文の冒頭に書かれた言葉は彼女の祖母の担当医である著者川越医師が語りかけた言葉。数ページにわたり引用された作文から死と向き合い生と向き合った心の変遷が伝わってくる。本書では学校では教えてくれない“死”を学ぶ機会を与えてくれる。病院での最後を望む声が多いのは意外だが、根底にあるのは不安。後半にある「別れのとき」では別れが近づいたサインや亡くなったことを知らせるサインが淡々と書かれている。不思議と人間も生物なのだと諦念にも似た穏やかな気持ちになる。2021/05/07
HH
3
とても具体的で分かりやすい内容でした。やっぱり在宅いいですね。子育て落ち着いて看護師復職したら、また訪問看護に戻りたいと改めて思いました。2015/02/18
えむ
1
著者は医師と看護師の御夫婦で、現に在宅ホスピスケアを行った患者とその家族の様々な事例も書いてあり、在宅ホスピスケアへの心の持ちようや家族にできる事、告知について等とても勉強になった。特に文中で紹介されている中学生の作文「祖母との最期の時間の中で」にはとても胸を打たれ、すぐに再度読み返す位でした。死を学んでおけば、いざ直面した時に恐くなくなるかもしれません。2015/10/07
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