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内容説明
2016年9月に労災認定された「電通過労自死事件」により、長時間労働の是正に関して世論が動いた。これは日本の企業全体の問題だからである。とくに、所定外時間労働「残業」には労働社会の問題が凝縮されている。本書では、この問題を深く掘り下げ議論、政府が進める「働き方改革」についても、その矛盾を鋭く指摘する。すべての働く日本人に、気付きを与える一冊。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
kinkin
81
タイトルにひかれて読んだ。残業の実態はよく分析されていると思う。そして何が課題かについても。しかし最後には働き方改善ではなく「働き方改革」やトヨタ生産方式が社会を変えるなどの記述には違和感あり。そのトヨタ式生産方式の前工程、」すなわち部品メーカーや運送会社やたとえば通信会社だったりする。そう考えるとお客様は自分でもありお客様に提供する側でもあると思う。社会全体が輪になっているのかも。結局は日本全体の仕組みに問題があるのではないか。昔から続いてきた働き方を改革するにはまだまだ時間と個人の考え方が変わらねば2017/06/18
きいち
46
「働き方改革」への違和感。いい方向のはずなのに、何か引っかかる。その理由がわかる。仕事の任せ方や業務プロセスのことはスルーしてダラダラ残業やイケてない会議、ムダ資料などを槍玉にあげることで、問題点が働く個人の側にあるかのように扱われてるんだ。これこそ印象操作じゃないか。残業の合理性をもたらす日本の職場のマネジメント手法にこそメスを入れねば。◇生産性は付加価値/労働時間。となると、例えば介護や保育といった対価があまり支払われていない分野では、数字が低くなってしまう。こちらは制度の問題として改善が求められる。2017/06/16
けんとまん1007
44
働き方改革が叫ばれていて、事例としても、いろいろ巷に流れている。それを知るたびに思うことがある。表面的なことだけで、本来、あるべきところには、まだまだ至っていないということ。考え方として、枠を狭めることで、その中でどうするかを考えるようになる・・・ということもあるかもしれない。付加価値とは、存在意義とは、価値観とはのようなところにも結び付くと思うのだが。いろんなデータが示されているが、それ自体も、疑うことも必要。データのとり方次第で、結果は、かなり違ってくる。経済が良くなっている実感がないことが本質。2017/12/30
Miyoshi Hirotaka
33
ウルトラマンの地球上での勤務時間は三分間。仮に、時給制にしたら地球に平和をもたらすという崇高な使命に危険を顧みず立ち向う動機は刺激されない。現に、最終回では、ゼットンに倒された。残業問題もこれに似ている。限られた時間で最高のパフォーマンスを発揮するためには、実勤時間の他に、成長につながる自己研鑽、家族や地域社会に貢献するための時間が必要。勤務時間内の仕事の質は会社業務とは非関連と思われる時間の使い方により、品質が決まる。会社業務に迎合した教育訓練は即効性があるが、持続性に欠け、長期的な競争力にならない。2018/07/03
sas
30
久々に読んだことを後悔した本。タイトルが「なぜ残業がなくならないのか」なのに、結局何の回答もない。今の残業の国の取り組みを延々と批判しているだけ。ようやく改善策らしきことを書いたのが最後の40ページ程度。しかもそれもトヨタのやり方と自分の時間管理術ぐらい。こんなもので残業が減る訳ないでしょう。最後のあとがきで、著者自ら、常識と感情論をうまく書けなかったと書いている始末。上手く書いてから出版しろ、と叫んでしまった。2017/08/12
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