創元推理文庫<br> 江神二郎の洞察

個数:1
紙書籍版価格
¥990
  • 電子書籍
  • Reader

創元推理文庫
江神二郎の洞察

  • 著者名:有栖川有栖【著】
  • 価格 ¥865(本体¥787)
  • 東京創元社(2017/06発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784488414078

ファイル: /

内容説明

英都大学に入学したばかりの一九八八年四月、ある人とぶつかって落ちた一冊――中井英夫『虚無への供物』――が、僕、有栖川有栖の英都大学推理小説研究会(EMC)入部のきっかけだった。アリス最初の事件ともいうべき「瑠璃荘事件」、著者デビュー短編「やけた線路の上の死体」、アリスと江神の大晦日の一夜を活写した「除夜を歩く」など、全九編を収録。昭和から平成へという時代の転換期を背景に、アリスの入学からマリアのEMC入部まで、個性的なEMCメンバーたちとの一年を瑞々しく描いたファン必携の傑作短編集。/解説=皆川博子

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

へくとぱすかる

193
学生アリスの一回生時代、1年間の流れのなか、江神先輩や仲間たちとの出会いを描く。ミステリとしての要素を除けば、学生時代特有のなつかしさでいっぱい。昭和が平成に変わる時期、ケータイもスマホもないが、かえって生き生きとした学生群像に見える。完全には解決しない短編が、先の話で解決するなど、全体をひとつの流れとして構成されている(再構成?)楽しみがある。圧巻はやはりラスト。散りばめられたミステリ談義も楽しい。2018/02/18

stobe1904

117
書き下ろしを含めた短編9篇から構成される学生アリスの短編集。時代設定が昭和から平成に変わるタイミングで、当時のことを思い出しつつ読んだ。短編では些細な事件や日常の謎を解くことがメイン。全作通して質は高いが、特に『ハードロック・ラバーズ・オンリー』と『蕩尽に関する一考察』がお気に入り。良作揃いのミステリー短編集を堪能した。 ★★★★☆2017/08/14

yu

110
Kindleにて読了。学生アリスシリーズの短編集。「桜川~」は何気に3回目かな。長編のような派手な殺人事件ではなく、日常の些末な謎から幽霊屋敷、果てはマリアの入部までのいきさつなど、今までの長編を読んでたからこそ楽しめたストーリー展開だった。是非、各長編を順番に読んでからこの作品を読むことをお勧めしたい。2018/04/15

五右衛門

98
読了。久しぶりに会いに来ました。学生アリスシリーズに。相変わらず部長切れきれでした。けれど今回の作品は彼らがこんな風に出会って、こんな風に一年間を過ごしたんやな~って今まで以上に親近感を持ちました。中ほどの山での事件も勿論WAO!となり、マリア登場でまたもやWAO!となりました。短編集でしたがどれも蘊蓄?深堀?が凄くてビックリしました。あとがきで短編集もう一作出そうなので又会いに来ますね。仄々として読後感も良かった。2020/09/24

hnzwd

97
やっと読めた学生アリスシリーズ第一短編集。デビュー短編から、マリアがEMCに入部するまでの一年間が描かれます。夏に起きた大きな事件(月光ゲーム)の直後のエピソードなんかも出てきて、改めて読み直したい!と、思ってしまいましたー。シリーズ完結まで残り長編一冊、短編集一冊とのこと。早く読みたいです。。2017/06/02

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/11746790
  • ご注意事項

最近チェックした商品