内容説明
音楽仲間との死別を経験し、生きるとは何かを考え続ける著者の最新エッセイ集。恋愛しつつ、音楽活動を通して生きる。なぜ歌うのか。「僕に才能はない。技術もない。……昔も今も音楽で生活できたことは一度もない……歌わなければ、誰かとつながりを持っていなければ、自分は犯罪者になってしまいそうだからである」。文庫オリジナル。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しいたけ
108
付箋を貼り過ぎて可笑しなことになっている。スペシャルだと感じた箇所には、付箋がたくさん本から飛び出すように貼る。結果、バラけてしまった色とりどりの付箋が、だらしなくひっついているように見える。人の純情に順列をつけようとするから、こんな醜い事態になるのだ。純情とは、男らしさとか2枚目とか、優しいとか金持ちだとか、そんなことをすべて床に落として、夕日の当たる出窓にたったひとつ置いておきたいもの。恋人のような男友達を持つ男。生きていることが愛そのものである男。早川さんに、ほんのちょっぴり恋をした。2018/10/31
団塊シニア
53
「いくら齢をとっても20歳の頃と心のなかは変わらない」「自分がされたくないことは人にしないという優しさ」等本書には人間臭い言葉が詰まっている、「からっぽの世界」「サルビアの花」等の名曲を生んだ人ならではの内容の一冊である。2015/11/14
山田太郎
48
やたら評価の高いジャックスは聞いたらがっかりしそうで、 まだ聞いてないんですが、この本読むとものすごく聞きたくなってきた。 なんとなく文章の感じが松村雄策に似てる気がするのは、錯覚かな?2014/09/22
たんたん麺
14
「人間は弱い。特に男は弱い。女よりも弱い。たぶん頭も弱い。感受性も鈍い。いいところなしだ。ゆえに寂しい。偉そうなふりをするだけである。強そうなふりをするだけである。わかっているふりをするだけである。劣等感を持っている人ほど優越感を持ちたがる。かっこ悪い人ほどかっこつけたがる。この世はすべて逆だと思えばだいたい当たってる」ほんとそうだなァ!オレもくだらない感情のおかげでどんだけ失敗してきたか!2014/09/07
Salsaru
11
全く知らない音楽家なのだが、なんだかいい人なんだろうなと思った。「わかってない人は、喋ってもわからない。わかっている人とは、喋る必要がない。」ほんとうに、その通り。2014/12/20