内容説明
「不注意で見落としが多い」「忘れやすい」「聞き取りが弱い」「言葉の遅れ」「運動が不得意」「コミュニケーションが一方通行」「人前で話せない」「漢字や図形が苦手」「感情や行動が制御できない」「パニックになる」「計画が苦手」「イライラしがち」……。本書では、このような子どもの発達の課題に対し、実際に有効なトレーニングを紹介します。自転車に乗れなかった子どもが、訓練により自転車に乗れるようになることと同じで、脳に新しい回路ができれば、発達の課題は克服できるのです。発達障害と診断されたお子さんも、少し気がかりなお子さんも取り組んでいただきたい、日本を代表する精神科医による決定版です。「ゲームの上手な終わらせ方」など、子どもが意欲的にトレーニングに取り組むためのコツや具体的方法も満載。お子さんと養育者の方との愛着を安定化させ、トレーニングの効果を何倍にも高める「愛着アプローチ」についても取り上げます。 【トレーニングの例】●数字つなぎ課題(注意力のトレーニング) ●お話名人になる!(状況をわかりやすく伝えるトレーニング) ●閉眼ステッピング(手足を連動させた運動とバランス) ●会話のキャッチボール練習(社会性の能力) ●友達と意見が異なったとき(実践的なソーシャルスキル) ●勉強の計画を立てる(プランニングのトレーニング) ●怒りのコントロール ●愛着アプローチ――症状や問題行動に焦点化せず、背景に目を注ぐ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kei
12
2017年4月発行だけあって現在(2018年4月)の 社会の中における発達障害の今を捉えた本に なっていてとても有用でした。2018/04/17
ムーミン
11
実際に目の前で困っている子に使えそうな対応のヒントがいっぱい。2017/07/15
ひろか
5
流行りの概念について、いち早く本を出す著者には、少し否定的な思いもあったが、多くの本を読んでると、流行りにのらるほどの膨大な知識があることはもちろん、非常に、バランス感があることを再確認2023/04/01
活字の旅遊人
5
問題提起に留まらなかった、というところに感銘を受けた。
poppo
5
発達関連の本はいくつも読んできたけれど、こんなに参考になった本は今までにないくらい!どんどん読み進めてしまいました。その子の課題を確認できるチェックリストがあり、必要なトレーニングの具体例がわかります。家でもできそうなものばかりなので、明日からすぐに試してみたいと思います。2018/02/08
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