内容説明
世界を放浪していた有馬は、旧友の誘いにより、沖縄の精神病院で働くことになる。そして再び、運命の歯車は動き出す。《終わらぬ悲劇の連鎖》と《生命の煌めき》を描く、至極の超大作!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
秋良
14
「世界の切っ先まで見極めようと」ヒッピーみたいな旅をしてきた男が、沖縄の精神病院で様々な傷を持った人と出会ったり戦争について考えたりする。出てくるのは新興宗教の元幹部とか元全学連とかアメリカ人と日本人の間の私生児、テロリストの元愛人、などなど多岐に渡る。終盤では世界のシャーマンおばあちゃんが大集合して、主人公はそれに着いていき水爆実験の跡地に腰を落ち着ける。登場人物が全員なんか酔っちゃってる感じの話し方と行動で、スピリチュアルが混じってるのもあって一歩引いた目で読んでしまった。あと世界の切っ先って何……?2025/06/16
乱読999+α
10
初、宮内克典作品。何と人間は愚かなのだろう。宇宙より眺める水の惑星、地球は青く小さい。その中で暮らす人は尚更小さく弱い。なのに、肌の色の違い、言語の違い、信じる神の違い、拠り所とする主義主張の違い等で憎しみあい殺し合う。そんな無残な歴史を数千年前から繰り返す。愚かとか言いようがない。生命の尊さを戦中戦後の沖縄、アメリカや日本の政治、人々の沖縄らしい信仰を中心に描かれているが、スケールの大きい秀作だった。2019/05/06
Hisasi Hasida
9
そう言えば、国や宗教や所有欲を無くしたら世界は一つになれまっせッ !! って、歌ってはった人がいてはったなぁッ !!! って、思ったお話 。。 何気なく手に取った本やったけど、当たりやったなッ 。。。2017/06/11
KOJI0910
5
戦争によって変わった世界、心、身体それぞれについて考えてしまう小説でした。それでも懸命に今を生きている人たちの償いと再興の物語です。2017/10/03
ぱせり
4
なぜ人間はそんなにも残虐になれるのだろう。残酷さこそ人間らしさなのだろうか、そんなことを考えていた。心に残るのは、文化が人を癒すこと、戦争の終焉を促す力になる、ということ。光の条となって「水の惑星」の上をわたって行く宇宙ステーション。地上では記憶を携えた女たちのゆっくりとした歩み。湧き上がってくる清々しさ。2019/01/18
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