内容説明
生きるためにもがき続けた少女が、最後に見つけたものは――3部作、堂々の完結。
敵対関係を深める2つの国、イクシアとシティア。その架け橋になれないかと望むイレーナだが、遙か昔、世界に恐怖をもたらした悪しき者と同じ力をイレーナが持っているのが判明し、人々は不信感を募らせる。それでも両国のためにひとり奮闘するが、願い虚しく、何者かの陰謀により事態はついに最悪の局面を迎え─。壮絶な日々に立ち向かい、懸命に生き抜いた少女を待ち受ける運命とは? 3部作最終話。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
星落秋風五丈原
56
一冊あけて読んだらイレーナはとんでもなくハイスペックになっていてびっくり。家族間の確執を前巻で乗り越えたというところか。ヴァレクは本当に神出鬼没で死なないねぇ。そしてアツアツ。たどたどしい言葉遣いのキキがかわいいぞ。ジーン・ウルフの猫を思い出したよ。2017/11/07
木村 武史
51
第一部完。面白かった。今回は「炎の編み機」とかいう強敵(ラスボス的なやつ)が登場。どんどん危機に陥ってしまうイレーナ。途中、ヴァレクとも・・・。最後は「霊魂の探し人」の能力に目覚めるが、敵を倒すために黄泉の国に一人残る選択を迫られる。どうなるのか!?いい感じで終わったので、第二部はもう少し間を開けてから読もうと思います。2021/05/19
ももんが
48
★★★★★いよいよイレーナの最終章。イレーナが持つ宿命はどこまで彼女を苦しめるのか。仲間に支えられながら前に進むイレーナの姿は同じ女性として胸が熱くなるものを感じました。そしてイレーナとヴァレクの互いの強い絆に改めて素敵だと思いました。是非映画化してもらいたいです。2017/02/11
美月0217
35
ちょっと途中忙しかったのと(眠かったのと)なんだろう・・ちょっとだら~んとしちゃったように思えてペースがゆっくり・・・最後は猛スピード?! イレーナ最後はすごいよね。とりあえず3部作まで読んで、ちょっと一休みで違う本に向かう・・(一気に6冊読めない~)あっ!キキかわいい♪実物見てみたい~(笑)2018/07/08
future4227
34
三部作の完結編。当初の毒見師というキャラはもうどっかに行っちゃって、すっかり魔術師として大活躍。ついにボスキャラとの対決が待ち受ける最終巻。あっちに旅したりこっちに旅したり、常に移動しているから現在地を把握するのがちょっと大変だった。魔術師といっても、物ひとつ動かすことができないイレーナは、簡単に言えばお坊さんみたいな存在なんだなぁ。さらに続編三部作もあるとのこと。翻訳化を待つとしよう。2016/09/21