角川新書<br> 米国人弁護士だから見抜けた日本国憲法の正体

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角川新書
米国人弁護士だから見抜けた日本国憲法の正体

  • ISBN:9784040821634

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内容説明

安倍首相のロードマップにより、憲法改正は国民にとって最大の争点となるだろう。日本人よりも日本の歴史と政情に精通した米国人弁護士が、日本国憲法の出生秘話や世界の憲法事情を踏まえて改憲論争の核心を語る。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

thee birdmen

32
2年前に刊行された本にもかかわらず、文在寅に言及した文章は先見の明にため息が漏れた。 先日2分で終わった米韓首脳会談の顛末を見事に言い当てている。ケントおそるべし。 まあ、今更ではあるものの、日本人の美徳を大切に守りながら国際社会と渡り合っていくしたたかさを持つのにあとどれくらいの年月をかければいいのかね…。一文一文嘆きながら読んだわ。2019/04/18

ひろし

17
さすが法律家ですね。勉強になります。英米法と大陸法。憲法改正についての法的解釈は知らないことばかりだった。「憲法とは、改正の手段がどうであれ、時代や現実の変化に応じて柔軟に改正していくべきものです。逆に、時代の変化に合わせて内容をバージョンアップしていかなければ、憲法は国の骨格であるがゆえに、政治体制あるいは国家体制そのものが崩壊してしまうリスクを抱えています。」ここを全ての日本人が理解し、「じゃあどうしていきますか?」ということを主体性を持って議論していく必要があると思う。2017/09/14

りょうみや

15
著者の本は初。著者も言うように日本の憲法学者たちには書けない視点の内容と思える。憲法、天皇、戦争、比較法について詳しく書かれていてとても勉強になる。平和憲法(9条)の無力さが改めてよくわかる。高校でも本書くらいの内容を中立的に教えてほしいもの。2017/08/15

Carlyuke

14
これまでモヤモヤしていた気持ちがスッキリしたように感じた。保守派の日本人が書いた本ではなく, 日本好きな, 日本を理解した, 日本在住のアメリカ人の弁護士だから書ける本とも言える。年収一千万になるような成人の子供が月三万円の家賃を払って親元で暮らし続ける, という日米の防衛関係を示す例えが妙に印象に残った。日本という国の存続を強く願う人間の一人として多くの方々にこの本をお勧めします。2017/06/21

bonbon99

12
アメリカ人ということで少し、なめていたかもしれません。至極まっとうな憲法論議でした。私は、戦後教育と公務員試験での憲法学習ということで、憲法に関しては憲法学者の本しか読んでいませんでしたが、政治学や国際理論の関係から更に幅を広げて勉強していくと今の憲法学者の狭い考え方にどんどん疑問がわいてきてきました。本書は、その疑問点を明確にした基本書としては、いい本でした。2017/10/15

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