人間機雷「伏龍」特攻隊

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人間機雷「伏龍」特攻隊

  • 著者名:瀬口晴義【著】
  • 価格 ¥1,430(本体¥1,300)
  • 講談社(2017/06発売)
  • ポイント 13pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784062126823

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内容説明

太平洋戦争終戦間際の昭和20年8月――。本土決戦を水際で食い止めるべく、人間機雷部隊が極秘に組織された。訓練自体に危険が伴い、多くの殉職者と行方不明者を出したとされる。ひたすら「死」に向かうだけの特攻潜水訓練がなぜ行われたのか。発案者は誰だったのか? その存在自体がほとんど知られていない「伏龍」。徹底取材を重ねていま明かされる「知られざる戦争」。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mimm

7
終戦間近、本土決戦のために潜水服を着て海底に待機し、棒機雷を突き上げて自爆する原始的な特攻隊【伏龍】が準備されていた。幸い実用される前に終戦を迎えるのだけれど、人の命を何だと思ってるんだこの上の人たちは…と怒りがこみ上げてきます。原爆に関して、米国の免罪符として水増しされた被害予想も、何と言うか遣り切れない。戦争を知らない世代ですが、忘れてはいけないひとつだと思いました。あまりにも愚かすぎる上層部。2012/05/05

りんふぁ

3
飛行機がないから、こんどは人間そのもので…って発想が既にイカれてる。自分がやるわけじゃないから、と、軍部上層部は感覚がドンドン麻痺していたのだろうな。普通に考えて、有効な手段ではないもの。練習中に亡くなった方々は無念だっただろうに。練習中で死ぬ仲間を見、自分も死ぬかも知れないと分かりつつも、この国を、家族を守ろうと練習を重ねた方々には敬意なんかじゃ足りない、と思った。2015/08/20

補充兵

3
訓練中、目の前で事故が起きた直後に潜水を命令されて「恐い!」と泣き叫ぶ少年兵の話が頭から離れない。伏龍で誰が何人亡くなったのかくらいは明らかにできないものか。2014/11/19

fantasy

3
「永遠のゼロ」を読んだことがあるが、情勢が悪化する頃にはゼロ戦の特攻隊に志願した少年らはこの「伏龍特攻隊」にまわさることがあった。実戦で使われることはなかったそうだが終戦によって一千人の無駄死が無くなったことは不幸中の幸いだ。2013/06/11

かば◎

1
なぜ伏龍の出撃基地が稲村ケ崎にあったのか、が知りたくて図書館で借りて読む。求める答えはなかったが、計画の発想から編成、装備と、ありとあらゆる部分がいかに杜撰であったのかはありありと判る。稲村ケ崎に基地があったのも、単に上陸が予測される相模湾にあり、かつ、海に向けて洞窟が掘りやすい地形だったから、というだけの理由であったのかもしれない(地形的に七里ガ浜が実際に上陸適地であったとは思いづらい)。もちろん、「どうせ適当に考えただけだろう」で思考停止しては仕方がないが。2019/09/01

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