内容説明
「つまらない人間の針木一天くん」 そんな烙印を押され、幕を開けた僕の高校生活。変わりたいと願うも、なかなか行動に移せずにいた僕は、ある日―― 「君はどう変わりたい?」 “資格の神様”を名乗る妖しい美女・桐の司と出会った。何も答えを見つけられずにいた僕に彼女が示してくれたのは「資格」という道。その道を一緒に歩むのは強引過ぎる性格の資格部部長・チクマリ先輩。そして僕にだけなぜか塩対応を崩さない幼馴染みの天野さん。これは、そんな個性派揃いの資格部メンバー達と、強烈な存在感を放つ神様に見守られながら、何もない僕が変わっていく資格と青春の物語だ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
シャル
12
『つまらない人間』の烙印を押され、彼女に振られて終わった中学生活。そんな彼が高校生活開始早々に出会ったのは、資格部とそこから逃れようとした先にあった神社の『資格の神様』。そして彼の人生はそこから確実に動き出す。しかしそんな成長譚以上に、この小説がえぐり出すのは『資格』というものが何をもたらすのかだろう。学校のテストでもないおのれの勉強の成果を『誰かが自分を認めてくれた証』。そんな解釈と終盤の展開とオチ。なんともこの作者らしくもあり、不思議な読後感である。2017/05/28
HANA
11
つまらない人間とされた主人公が高校に入り活動として資格取得を行なっている部に所属し各資格を取得していく話。短い期間で資格取得をがんばる姿は良い。またその部に所属しているメンバーがそれぞれ資格に対しての考え方を持っているのがなかなか面白い。ただ3つとか一気にいくのではなく1つをじっくり挑戦してくれても良かったかも。2017/06/05
真白優樹
11
変わりたいと願う少年が、資格の神様と名乗る少女に出会い、始まる物語。―――資格を目指し進む道、その中で変わる心。昨今、働く上では何かと必要になる資格。だけど、本当に必要なのは資格ではない。その先にある、大切なもの。そして何よりも変わりたいと願う心なのだ。そんな大切なことが根底に据えられたこの物語は、資格というあまり題材にならないものを題材に、変わりたいと願う少年が、少しずつだが変わっていく物語なのである。変わる為の道を歩き出した彼の、この先の道とはどんな道になるのだろうか。 次巻も楽しみである。2017/05/13
サキイカスルメ
9
私も資格を取ってみたい!と思えました(無資格人間)つまらないからと彼女に振られた針木が、ある日資格の神様桐の司と出会い、資格部で自分を変えようと奮闘するお話。普通なようで、平凡すぎてちょっと変な主人公針木くんが語り部なので、なんかこう全体的にちょっと変な雰囲気といいますか。赤村崎葵子の時にもあった不思議な感じがあります。私は好きなので、楽しかったですね。ちくまり先輩の奔放さとか、桐の司の神様なのか人間なのか曖昧な神聖さとか。2017/05/31
尚侍
7
怪作というほどのインパクトはなかったのですが、久しぶりに「なんだかよくわからない作品」を読んだ気がします。文章的には読みやすかったものの、主人公を含めてキャラの行動原理がよくわからず、物語の中でなぜそういう動きをするのかがまったくわかりませんでした。資格を取ることが目的というわけでは必ずしもないと思われるところでタイトルとの間に解離が生じていますし、作者がこの作品で訴えたいことがまったく理解できませんでした。ただ、これは私の理解力が足りず読み方が悪いせいかもしれないので、他の方の感想を待ちたいですね。2017/05/12
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