裁判所の正体―法服を着た役人たち―

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裁判所の正体―法服を着た役人たち―

  • 著者名:瀬木比呂志【著】/清水潔【著】
  • 価格 ¥1,650(本体¥1,500)
  • 新潮社(2017/06発売)
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  • ポイント 450pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784104405039

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内容説明

原発差止め判決で左遷。国賠訴訟は原告敗訴決め打ち。再審決定なら退官覚悟……! 最高裁を頂点とした官僚機構によって強力に統制され、政治への忖度で判決を下す裁判官たち。警察の腐敗を暴き、検察の闇に迫った『殺人犯はそこにいる』の清水潔が、『絶望の裁判所』の瀬木比呂志とともに、驚くべき裁判所の荒廃ぶりを抉り出す。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

美登利

98
前回の選挙の前に読んでおけば良かったなと思いました。正直、最高裁判事の国民審査なんて何故やるのか?どういう基準で❌など付けたら良いのかもよくわからないままでした。この本は清水さんの記者としての情熱からしてみると物足りなさを感じる人も多いだろうけど、ほぼ国民の疑問に答える形で元裁判官の瀬木さんに質問してるんだなと感じました。清水さんも驚くような裁判所の実態。全く大岡裁きでは無かった。自分たちから変えられることは何か?少しでも考える力を持つことが必要だと思いました。かなり難しい内容ですが退屈ではありません。2017/12/07

てつ

55
以前からかなり気になっていた本。ジャーナリストと元判事の対談。日本の司法界の閉鎖性がよくわかる。良書。2017/09/18

サトシ@朝練ファイト

47
対談で読みやすいけどページの進みが遅い。欧米の司法を礼賛するのは勘弁して欲しいが、裁判所のみならず日本の司法全体の問題を丁寧にあぶり出すのには驚嘆する。建前上は三権分立しているはずが「統治と支配」に関わる判決はタブー! 大飯原発差し止め判決の樋口裁判長は家裁へ左遷になり、マスコミの報道もほとんど見受けられない。日本会議に入った最高裁判事の事も書いて欲しかったな。司法制度全体に問題提起する良書だと思います。 2017/06/26

matfalcon

37
図書館で見つけた清水潔本。瀬木元判事の「もっと俯瞰的かつ構造的な視点をもつべき」は、ひとりジャーナリズムだけに留まらず社会の隅々に敷衍してほしい言葉だと思と同時に、飯塚事件に頬かむりを続ける司法とジャーナリズムに蟻の一穴が抉じ開けられたとき、MCT118法を根拠とする冤罪が東南海地震なみのマグニチュードで噴出する。いまだにアホノミクスを総括(検証)できない自民党が3.11時の政権党でなかったことは人類の幸い。会社やすんでまで懲役刑もある裁判員になって、神妙に裁判官の説明を聞くやつ、どこにおんねん?2022/01/09

James Hayashi

33
桶川ストーカーの清水氏と元裁判官の瀬木氏の対談。清水氏が聞き役で様々な質問を繰り出す。 隔絶された組織になっており外の繋がりは限られている。法服を着た役人でありながら高い犯罪率。それも表沙汰になったものだけ。三権分立など名目だけ。検察の意向を受け、政府の顔を見ながらの判定。検察は有罪ありきで裁判に持ち込むので、裁判所も推定有罪で裁判を行う。この状況なら冤罪は無くならない。独自の判定などは出世の道を閉ざし、原発判定では左遷。法の番人は法廷でもなく、マスコミでもない。これが民主国家か。日本よどうする?2020/03/11

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