内容説明
「家の鍵を閉めたかを何度も何度も確認してしまう」「お釣りを多く受け取っていないか不安になる」「印刷物についたわずかな汚れが気になってしかたない」
多かれ少なかれ誰にでもある症状だが、あまりに度を超してしまう人は強迫性障害かもしれません。強迫性障害という病気は、パニック障害などに代表される不安障害の一種で、うつ病と似ている面もあります。
病気の治療法や病気との付き合い方に関しては、不安障害全般やうつ病と共通する部分も少なくありません。日本人の50人に1人は可能性ありとされている強迫性障害を乗り越えた教師が語る、セキララな体験談!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
袖崎いたる
10
ですます調と「――思います」というあくまでも自分の意見です的な局限化の施された文体は、なんとなく神経質な感じが読めて、これも演出もしくは地の強迫性的の性格ゆえなのかなぁ…とか思いつつ。効果的なレトリック?内容は著者の自伝的なそれ。殆どキャリアに関することばかりで、学生時代やら家族関係のことには全くといっていい程にノンタッチ。気になったのは強迫性障害を病気だと認知していて、それを公表して何かネガティブな経験をしたのではなしに(少なくともその記述はない)著者は疚しさを覚え気味でいて、隠す方がいいとしてる点。2017/03/16
カッパ
7
強迫性障害の著者が自分の症状やその乗り越え方を教えてくれている。重度ではなく仕事を軽くして本で勉強して実践したとのことなのでなかなかできることではないと思います。強迫性障害はうまく生活の中に溶け込み病気だと思いにくい気がします。2021/09/24
研二
5
リアルな雰囲気があってよかった。 あまりドラマチックに盛り上げようとせずソフトな感じだが、率直に感じたことを書いている印象。ですます調の一人称で、太宰治『人間失格』や桐野夏生『グロテスク』のような雰囲気があり、いくつか笑い話のようなことも出ていて面白かった。 6章の治療方法も、いろいろな視点から書いてあり、参考になった。 2016/11/12
帆月
4
私も強迫性障害なので、とても共感できました。わかるわかる、と思いながら読んで、他にも強迫性障害の方がいて克服できるという事に安心したり、慌てなくてもいいよねと思えたりできました。2016/12/28
くろまによん
3
良書。専門家ではなく、一体験者、一克服者としての視点から外れず、強迫性障害というものがどういうものなのか、自分がどう改善していったのかをしっかりと記述している。何が効いたのかわからない部分もある、と素直に書いているのに好感。結構参考になった。2019/01/14
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