内容説明
時価十数億の伝説の名器が、若き女性ヴァイオリニストの凱旋コンサート会場から消えた!巨大な密室と化した超満員の音楽ホール。犯人の驚くべき手口とは?華麗な音楽ミステリー集。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ダイ@2019.11.2~一時休止
97
短編集。表題作は芸術探偵で面白かったけど芸術探偵はこの1篇のみなのが残念。デビュー前作?のレゾナンスはなぜここに入れた?・・・内容含めよくわからなかった。2017/06/09
あん
68
表題作は盗まれたストラディヴァリウスの行方を探すミステリー。家にあったのに全く知らなかったヴァイオリンの仕組みがよくわかって、とにかく楽しく読めました。残り二作はマニアックすぎで、楽しむというよりお勉強をしているような感じでした。今月2作品読みましたが、とても癖のある作家さんで、他の作品も何故かまた読みたくなる気がします。2017/06/30
ぶんこ
58
表題作は意表をついていて面白かったです。ヴァイオリンという物が分解出来るとは驚きでした。面白かったのは表題作のみで、ワグネリアン3部作はオタクすぎて解らず、レゾナンスはもっと解らないというよりは私には苦手な文体で飛ばし読みしました。演奏会などで作曲家エピソードを聞いてから曲を聴くのは好きなのですが、この作品はクラシック愛好上級者編で、初級どころか入り口ウロウロには難しすぎました。2017/08/15
Koichiro Minematsu
41
「ストラディバリウスを」はクラシック知識の全てが盛り込まれた感のあるトリック。クラシックの知識にも役立つ。「ワグネリアン」はそれこそワーグナーBGMに読んだ。面白い。2019/08/18
万葉語り
40
音楽と読書をこよなく愛する私と思っていたのですが、あまりにも奥が深すぎて、ついていけない。すごく勉強になるなーと思いながら読了。表題作とワグネリアン三部作と作者のデビュー作の3本収録。面白かったのは表題作でした。この作家さんは初読みでしたがちょっと癖になりそうな作風です。2017-972017/06/21