内容説明
西欧のヒューマニズムが基づく軍事と土地所有ではなく、軍事と商業。すなわち、武士と商人の相互性と、両者のバランス感覚としてのヒューマニズム、そしてそれが育んだ自生的秩序が日本の公共性の核心にあることを、「慈悲」と「正直」を鍵語に解き明かす。現代の公共哲学に歴史からの再考を迫る、知的冒険の書である。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぽん教授(非実在系)
5
ポーコックの『マキャベリアン・モーメント』で描かれるような西洋の共和主義復興は、いわば法の支配による公共哲学である。これを自然法・社会契約思想による実装をしていったわけでは、日本では勿論ない。その代りに日本では武士層の権力者と商人の慈悲と正直を根拠に公共哲学を練っていったのではないか。それは徳川家康の作った政治思想・システムなのではないかという仮説を検証していく。社会システムのデザイナー・設計技師としての家康という発想は前々から思ってたものであるため著者の言い分には共感できるところが多くすらすら読めた。2017/10/31
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