内容説明
芥川賞作家が説く、還暦男の悟った生き方。「気楽に生きることの極意」「退屈な時間をいかに楽しめるか」「孤独感を味わう深み」……還暦を迎えた著者が、自らの過去・現在・未来を語り、自由気儘に生きる術を伝授。還暦にして辿り着いた粋の極み。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
yyrn
2
帰属意識の高いサラリーマンとは180度違う生き方をしている自分の生活(一応芥川賞受賞作家だが、その自堕落でメチャクチャな日常生活)を「素浪人」と定義し、随分無茶をしてきたがお金がなくても十分幸せに生きられると教えてくれる本。でも誰にも真似の出来ない生き方だと思う。普通の奥さんだったら即離婚だよ、絶対に。2013/09/28
snakedoctorK
2
ミッチー節炸裂 愉快愉快 高橋三千綱先生の新作が出ない理由とかもよくわかった(笑) 辛抱強く待つしかないんだなぁ また昔の小説とかも読み返したくなったし、いろいろと紹介されている本も読みたくなった ミッチーありがとう 2010/11/19
コギー
1
思うところあって、図書館で借りて読む。2010年刊行。当時、高橋と同年代の所謂「団塊の世代」が還暦を迎え、会社員や公務員だった人たちの大半が定年退職していったという情勢の中でまとめられた一冊。刊行から10年が過ぎ、その「団塊の世代」たちは今や後期高齢者になんなんとしている。今回のコロナ禍は、彼ら(の今後)にも様々な影響を与えると思われる。その中でも、「素浪人心得」が生きていけるようであってほしい。2020/08/10
残心
0
「お金と名声さえあれば、ハッピイな隠居生活ができる」わけではない。趣味、ボランティア、プライドなどではなく、「素浪人」になると世界はひらける。「心はいつも素浪人」→「自分だけの自由を創造すること」 メリット→①自分のためだけに生きられる ②興味に没頭できる ③ふらふら趣味ができる ④金銭とは無縁 ⑤ケチな人間は無価値と悟る ⑥施しは受けないが、援助の申し出には感謝する ⑦素浪人は女性にもてる ⑧素浪人のプライドは気宇壮大 ⑩素浪人はいつまでも爽やかに、どこまでも気高く生きることができる 2018/12/04