内容説明
大統領選挙に破れ、失意の日々を送る元大統領ジミー・カーター。しかし、彼が気がかりな夢からさめてみると、なんとそこは火星!赤色人、緑色人がウロウロする宮殿の中で、エドガー・ライス・バロウズ描くところの火星の大元帥カーターと対面するのだった! 抱腹絶倒の表題作「火星の大統領カーター」、そして老宇宙パイロットと若い密航者の心理の襞を描く「最後の方程式」ほか、さまざまなパターンのパロディ作品をここに結集! SFを愛してやまぬ著者がおくるSFへのラヴ・レター。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Tanaka9999
10
1988(昭和63)年発行、早川書房の文庫本。5編。あとがきにもあるとおり最後の1編を除けば「ユーモア・パロディ」な作品。当時の時事ネタ、SFネタがある。時事ネタはまだしも、SFネタはなんとなくとしかわからない。私はなんとなくしかわからなくても、「そういう元ネタがあるんだろう」と思って読むのであまり影響しない。最後の『最後の方程式』はかなりシリアス。ちょっと不思議な感じ。結構、唐突に心が動いてしまう。一応、きっかけのセリフはあるものの、歴戦の英雄としても、諦観した老人としても唐突ではないだろうか。2022/10/31
いおむ
4
栗本薫に吾妻ひでおのイラスト…当時かわざるを得ないコラボでした (^_^;)2018/02/23
1977年から
0
1989年