デザインの次に来るもの

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デザインの次に来るもの

  • 著者名:安西洋之/八重樫文
  • 価格 ¥1,760(本体¥1,600)
  • クロスメディア・パブリッシング(2017/05発売)
  • 3月の締めくくり!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~3/31)
  • ポイント 480pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784295400806

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内容説明

本書は、いまヨーロッパで注目されている経営戦略「意味のイノベーション」について本格的に解説する書籍です。

「モノが売れない時代に、どう売ればいいのか?」
この答えとして、いま欧州で注目されている経営戦略「意味のイノベーション」。
イタリア発のこの考え方は、極端に言えば「商品やパッケージはそのままでイノベーションを起こす方法」です。

ミラノ工科大学のロベルト・ベルガンティ教授の著書『デザイン・ドリブン・イノベーション』で提唱されたこの概念。
これは、2010年発表のEUの10年計画の中にも組み込まれ、欧州の最前線で使われているアプローチなのです。

デザイナーの考え方をビジネスの問題解決に活かす方法として、少し前にアメリカ発の「デザイン思考」が広く知られるようになりました。
ただ、デザイン思考は万能のツールではありません。
その長所や弱点を押さえつつ、別のアプローチから商品やサービスを革新することができるのが、本書で解説する「意味のイノベーション」なのです。

「問題解決」だけでなく、「意味」を変えることで、商品の価値を飛躍的に高める。
中堅・中小企業が、自社の資源を活かしつつ、他社と差別化を図り、長期的に売上を伸ばせる画期的な経営戦略。
特に「雑貨や家具・照明器具」といった非テクノロジー分野で効果の高いこの考え方ですが、残念ながら日本ではまだあまり知られていません。

そこで本書では、この「意味のイノベーション」の要諦を、イタリアを拠点に活躍するビジネスプランナーとデザインマネジメント専門家の二人のエキスパートが解説します。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

いわにほ

25
2010年のリスボン戦略(リーマンショック後にEUが立ち直るために行ったイノベーション政策)の3つの柱。①ユーザー中心デザイン②デザイン思考③デザイン・ドリブン・イノベーション(DDI)✦この本はDDIの本である。デザイン思考は消費を喚起する方向へ偏りすぎた。それの反省から生まれた思考法。✦これまでの時代は問題解決力の高い企業が強かった。これからは課題設定力、そしてなぜこの企業がやるのか?つまりHOWではなく、自明なWHYを持った企業が強くなるだろうと、説いている。2019/12/29

ろび

11
初めて読んだ時はふわっとした印象しか持てず、時間をかけて読み込んだ。デザインやアートの考え方からイノベーションへの応用を紹介しており、とても興味深かった。 デザインドリブンイノベーションの背景と説明が主題。 デザイン思考に不足している、取り組むべき課題の発見は”意味のイノベーション"(消費者課題の再定義)によって補うことができる。 日本企業の例はほぼ日。 題名の「デザインの次に来るもの」は本書では回答がない。経営態度とデザイン態度を組み合わせてイノベーションを起こす姿勢が重要だと終わりに説いている。2019/01/04

たいそ

10
「モノの意味を劇的に変える方法論」であるデザイン・ドリブン・イノベーションについて。「電灯があるからこそロウソクに新しい意味が生まれた」というのはわかりやすかった。「大きいデザインと小さい(狭い)デザイン」についてや、(本書ではやや批判的な印象の)デザイン思考の使いどころなど知ることができた。「ユーザーがすでに頭の中に思い描いている、今欲しいものではなく、人々がそれを目にした時に初めて、そうだこれを待っていたんだと感じられるようなもの。」2017/07/08

HALI_HALI

9
良書。米国企業から火がつき、最近流行りのデザイン思考。その知識だけでは掴みきれていない、デザインの考え方がある。本書ではイタリアにおける物と事におけるデザインの現状を紹介。その上で実は事のデザインを上手く手がけている企業は少ないと指摘。日本の中小企業が如何にしてデザインをビジネスに応用するかのヒントが詰まっている。具体例はイタリア発祥のスローフードや日本企業である(株)ほぼ日。己のフィルターを通じて身近な物事からあらゆるヒントを見出し、ビジネスが向かう「方向」と「深さ」を決める。それが、今求めらている。2017/11/14

Tenouji

9
「意味のイノベーション」いいね。モノのコンセプトから、意味をずらしたり、読み替えたり、問い直す行為かな。お笑いの方法論に近いね。アイデアを個人とペアで煮詰めていく。少なくとも、健全な「批判の精神」を養うにはいい。以前、オジサンの集まりを、こういう議論の出来る場にしたかったんだけど、彼らは、批判=愚痴となり、承認要求の方が強かった…2017/10/26

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