内容説明
こんな方法があったのか! 多くの人が早くから日本史につまずくのは何故か。歴史を学ぶのに欠かせない基礎トレーニングとは何か。縄文時代から幕末まで日本史の流れをたどりながら、真に押さえるべきポイントを解説。ときに中国史、朝鮮史もまじえ、古代史学の妄説や日本仏教への誤解なども追究し、作家ならではの視点で傑作、名作歴史小説の読みどころも開陳。誰でも日本史がすっきりわかる秘伝をここに伝授する。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
金吾
31
○読みやすくて面白かったです。特に仏教に関してはウルトラマン化は印象に残りました。また承久の変に対する評価は同じでしたので何か嬉しかったです。2024/02/29
kokada_jnet
29
「隆慶一郎や山田風太郎の影響があると言う人ばかりで。どうして、自分への司馬遼太郎の影響を、言ってくれる人がいないのか」って。それは、言う人はいないよ。2020/04/11
信兵衛
25
作家らしい大胆な取捨選択、そして歴史上の人物を語るのにその人物等を描いた歴史小説の紹介を以てする、というところが大きな魅力。2017/08/15
aloha0307
23
荒山さんは歴史小説家として、戦国&幕末を舞台にして”伝奇もの”を書かれているが、本書は”奇”ではなく、歴史の学び方を正面から読者に語りかけたまさに”主流”です。鳴くよ794うぐいす平安京とばかりに、whenだけに気をとられ、他の4W1Hを視界の端っこにしているのは我が身振り返ってもその通りです。where:どこ は意外にも把握していないものですね。歴史と地理をもっと融合させないと...五畿七道六十八国の把握 まずは、ここからだ。2017/09/30
シャル
17
奇想天外な時代小説を書く荒山徹氏の日本史エッセイ。いかにして日本史を捉えるかということを軸に、そこに時代小説の視点や感覚を取り入れて、その独特な視点によって語っていく。西暦の世紀で年代を分け、出来事や人物をその後にどう影響したかで考える事によって、その出来事に宿る従来とは違った意味合いが見えてくるようで面白い。『四世紀の謎』の謎やウルトラマン仏教、武士と天皇の勢力の入れ替わりなどはまさにその象徴だろう。著者のこだわりである韓国についての話は興味深い部分もあるがまあご愛嬌といったところだろうか。2017/08/05