ブルーバックス<br> 人はどのように鉄を作ってきたか 4000年の歴史と製鉄の原理

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ブルーバックス
人はどのように鉄を作ってきたか 4000年の歴史と製鉄の原理

  • 著者名:永田和宏【著】
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  • 特価 ¥770(本体¥700)
  • 講談社(2017/05発売)
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  • ISBN:9784065020173

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内容説明

4000年前、アナトリアで発明された鉄ほど人類の社会と文明に影響を与えた物質はない。温度計もない時代に、どのように鉄を作ったのだろうか? 鋼、玉鋼、錬鉄、銑鉄、溶鉱炉、転炉、平炉、反射炉──アナトリアの最古の製鉄から現代の製鉄法、さらに日本固有の「たたら製鉄」も紹介しながら、鉄作りの秘密に迫る。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

シングルモルト

31
仕事の関係で興味があったのと、時代小説に登場する刀剣のことが知りたかったのとで、読んでみた。炉の構造を文章で説明されると少し理解が大変だったが、結晶構造や炉内での化学反応の話は興味深かった。和鉄はなぜ錆びないか、などは古人の知恵と経験に感心させられる。「沸き花」の正体の火花試験の図を見て、昔受けた機械保全技能士試験の勉強を思い出し、あぁそうだったな、と懐かしんだ。マイクロ波製鉄炉、どうなんだろう。二酸化炭素削減の動きが進めばあるのかな。でも、製鉄所で「チーン!」っていうのもなぁ。2019/11/20

kaizen@名古屋de朝活読書会

27
#感想歌 日本刀たたら製鉄グラファイト沸き花しじる音を伴い2017/09/30

文章で飯を食う

22
製鉄は鉄鉱石を熱で溶かして炭素などで酸素を取り除く、物理的な事だと思っていた。ところが、鉄は炭素を吸着すると融点が下がり、柔らかくなり銑鉄となる。これに転炉で酸素を吹き込んで鋼鉄ができる。しかも温度の変化などにより結晶組織が変わり、硬くなったり粘りが出たりする。世界中に歴史的に数々の製鉄法があった。日本のたたら製鉄は、短い時間で良質の鋼ができる。ただ、熱収支が悪いので、そのままでは復活しない。しかし、著者は電子レンジ製鉄で二酸化炭素を少なく経済的にも優秀な方法を提案している。2017/05/27

活字スキー

21
色んな意味で予想以上だった。正直、もう少し物語的な要素を期待していたのだが、これがブルーバックスの本気だと言わんばかりにタイトル通り「鉄の作り方」に徹しており、耳慣れない用語と数値がひたすら繰り返されるものだから学生時代の成績があまりよろしくなかった自分は半分以上流し読みするしかありませんでした。それでも、鉄という素材とその製造法の複雑さ奥深さがモノスゴイものだということはビンビンに伝わってきた。ほんのコンマ数%の混じりけが連鎖的な反応を誘発し、出来上がる鉄の性質や製造効率は激変してしまう。2017/09/03

20
たたら製鉄にちょろっと触れて、西洋の製鉄の歴史などが描写され、専門用語バリバリの謎の結果数値がガンガン記されていく。そのうち著者の自作たたらが始まり、果ては電子レンジでチンして製鉄もしてしまう。正直専門用語はちんぷんかんぷんだったけど、15分チンして1350度超えちゃった鉄鉱石…。東芝の電子レンジちゃんもまさか己の電化製品生において製鉄させられることになるとは思わなかっただろうね…。2020/06/28

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