文春文庫<br> 最後の将軍 徳川慶喜

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文春文庫
最後の将軍 徳川慶喜

  • 著者名:司馬遼太郎
  • 価格 ¥690(本体¥628)
  • 文藝春秋(2017/05発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784167105655

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内容説明

ペリー来航以来、開国か攘夷か、佐幕か倒幕かをめぐって、朝野は最悪の政治的混乱に陥ってゆく。
文久二年、将軍後見職として華々しく政界に登場した、のちの十五代将軍徳川慶喜は、優れた行動力と明晰な頭脳をもって、敵味方から恐れと期待を一身に受けながら、抗しがたい時勢にみずから幕府を葬り去った。
さまざまなエピソードを連ねて描かれる、“最後の将軍”の生涯。

解説・向井敏

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Die-Go

258
再読。徳川江戸幕府の最後の将軍であり、鎌倉より続く武家政権の最後を飾った徳川慶喜の生涯を描く。坂本龍馬や、土方歳三などの持つ華々しいヒーロー性はないものの、崩壊をまぬがれない幕府の最後を締め括る役割を担った真のヒーローたりえるものをこの徳川慶喜という人物は持っていたのかもしれない。★★★★☆2016/05/05

ヴェルナーの日記

249
江戸幕府15代将軍・徳川慶喜。ある意味においてシェークスピアの“ハムレット”のような(彼ほど気弱ではないが)、複雑な性格の持ち主であったようだ。世が世なら時代の寵児であったかもしれない。稀代の名君でいたかもしれないが、時代という運命が、彼に全く違った人生を歩ませた。彼にもう少し野心があれば、逆にいま少し凡愚であったなら、その後の動乱期は激しく、もっと長く続いたであろう。俗に“策士、策に溺れる”という諺が似合う気風の慶喜だが、少なくとも彼が大政奉還しなければ、今という現代は大きく変わっていたに違いない。2016/03/19

遥かなる想い

207
第37回(1998年)NHK大河ドラマ原作。英傑と言われる徳川慶喜を描いた本。立場により、その人物の評価が分かれるのは、歴史の宿命だが、幕府を終焉させねばならなかった数奇な生涯は事実であろう。2010/07/31

mitei

152
明治維新というのは、知識を持った人物が次々に出てきて様々な立場の人が日本の国家をどうあるべきなのかを考えた結果起こった奇跡だと思う。今後の日本を考えるにあたり幕末の日本はとても面白い時代だと思うし、将来の国難にあってもなお日本人がどのように考え行動できるのかが一日本人でありながらすごく楽しみに思える。2010/08/17

金吾

151
才多くして人間性に欠陥があるという見方もあれば、慶喜が将軍だったので明治維新が大きな戦乱なく世界にもまれに見る革命になったという見方の両面があると思われます。見る人の立ち位置により評価が大きく異なる人だなと感じました。私自身は好きな人ではないですが、見事な敗軍の将であったことより、歴史的偉人の一人だと思います。2020/03/22

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