文春e-book<br> 隷属なき道 AIとの競争に勝つ ベーシックインカムと一日三時間労働

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文春e-book
隷属なき道 AIとの競争に勝つ ベーシックインカムと一日三時間労働

  • 著者名:ルトガー・ブレグマン/野中香方子
  • 価格 ¥1,527(本体¥1,389)
  • 文藝春秋(2017/05発売)
  • 真夏も楽しく!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~8/11)
  • ポイント 390pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784163906577

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内容説明

◎ピケティに次ぐ欧州の新しい知性の誕生◎

オランダの29歳の新星ブレグマンが、「デ・コレスポンデント」という
広告を一切とらない先鋭的なウェブメディアで描いた
新しい時代への処方箋は、大きな共感を呼び、全世界に広がりつつある。

最大の問題は、人間がAIとロボットとの競争に負けつつあること。
その結果「中流」は崩壊し、貧富の差は有史上、もっとも広がる。
それに対する処方箋は、人々にただでお金を配ること、週の労働時間を15時間にすること、
そして国境線を開放することである。
それこそが、機械への『隷属なき道』となる。

【目次】
第1章 過去最大の繁栄の中、最大の不幸に苦しむのはなぜか?
第2章 福祉はいらない、直接お金を与えればいい
第3章 貧困は個人のIQを13ポイントも低下させる
第4章 ニクソンの大いなる撤退
第5章 GDPの大いなる詐術
第6章 ケインズが予測した週15時間労働の時代
第7章 優秀な人間が、銀行家ではなく研究者を選べば
第8章 AIとの競争には勝てない
第9章 国境を開くことで富は増大する
第10章 真実を見抜く一人の声が、集団の幻想を覚ます
終章 「負け犬の社会主義者」が忘れていること
解説 欧州の新しい知性の登場 日本語版編集部

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

えちぜんや よーた

90
最近になって国営放送でもやっと取り上げられようになったベーシックインカム。自分は社会保障オタクだったので、キワモノ扱いのときから知っていた。だがその歴史的根拠は知らなかったので19世紀の英国でBIの前身となる「スピーナムランド制度」という単語が目に入ったときは感動を覚えた。これはしっかり覚えておこう。加えて記憶しなければないことは貧困者に直接お金を配ったら、「当人も社会も堕落するという」通説は捏造されたものであったと記述されていること(P91)。近年に研究が進めば進むほど捏造説が強まっているらしい。2017/08/13

hit4papa

88
小泉政権の経済財政相 竹中平蔵が、ベーシックインカムとして国民一人あたり7万円あれば、良くね?とおっしゃったのは、つい最近のこと。おったまげましたが、そもそもベーシックインカムって、何なのさ?・・・、というこで本書を手に取りました。本書の幹となるのは、お金を配ってしまえば、現代の課題は全て解決するんだよ、という主張です。こりゃまた、斬新!・・・なのかと思いきや、既に世界のあちこちで実証実験が行われていたようですね。本書を読んで、アイディアは小さくまとめちゃいけない、という学びは得ることができました。2020/10/02

おさむ

49
あのホリエモンが賛同していることで有名になったベーシックインカム(BI)。福祉プログラムを全てやめて、全国民に一律年間150万円の金を与える。その導入が1960年代の米国で検討されていたとは!それもニクソン大統領のとき!手本は英国のスピーナムランド制度。本当は成功していたのに失敗との報告書がニクソンに手渡されるなどしたために結局は実現しなかった。カナダでも70年代に大規模な社会実験が行われていた。もし実現していたらいまの世界は大きく変わっていたかも。BIの捻れた歴史を知る上で貴重な本ですね。2017/09/07

きいち

33
チェロキーの事例が説得的。「経済的に豊かになることで親が親としての努力を果たせるようになった」学力が上昇し税収まで増加、持続可能な効果だったと。◇「貧困者を区別するのは無益だ」本当に。細かな条件いちいち調べなきゃいけない側の労力は何も生み出さないし、申請書類を作る側に至っては、いわば自分が劣っていることを自ら証明させられる苦行、それ何の拷問?◇しかしそうやって貧困者の精神を削ることを正義と考える人びとがいて、事実の読み方まで捻じ曲げれる力を持つ。戦わねば。◇まずは正面から攻めたブレグマンの攻撃力、すごい。2019/01/27

koji

32
どの項も論理が筋道だっていて、射程が長く、奥行きが深く、恐るべき知性を感じました。何より失敗を恐れず勇気をもった提言。そこから無数のアイデアが生まれています。私事ですが、最近行った「自社の未来」を語る1(私)対37の20代若手との討論でも同じ感慨をもちました。さて本書。一見暴論ですが、ベーシックインカムにしても、労働時間短縮にしても、移民受け入れにしても、今や突飛ではありません。日本でも形は違えど少しずつ進んでいます。またAIが労働の価値を問い直すことも必然です。感情論はさておき著者に一言。畏れ入りました2018/01/29

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