くじらじゃくし

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くじらじゃくし

  • ISBN:9784061957824

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内容説明

【小学中級以上対象】むかしむかし、大阪の米問屋さんにおじょうさまが生まれました。あまやかされて育ったイトはんは力もちで、とにかくワガママ。「だれも飼っていないペットがほしい」と言いだし、頭をかかえただんなさまは、丁稚の定吉にペットさがしを丸投げです。こまった定吉が池のほとりで出会ったのは、一ぴきのおたまじゃくしでした。講談社児童文学新人賞出身作家がおくる、落語風の創作童話をお楽しみください!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

izw

8
安田夏菜の作品4冊め。わがままなお嬢様の言いつけで珍しいペットを探しているときに見つけたおたまじゃくしが自分でクジラの子だというのを真に受けて、くじらじゃくしと呼んでたくさん食べさせてて育てると少しずつ大きくなる。しかし人間の子どもくらいになったところで、手足が出てきてカエルになる。お嬢様にクジラでなかったことを誤ると、子どもくらいの大きなカエルは珍しいといって大喜びするという、落語のネタのようなストーリー展開が面白い。語り口も軽妙で、ホロリとさせる人情味もあり、このまま新作落語になるのではないだろうか。2017/06/05

鳩羽

6
米問屋のわがままで怪力のイトはんは、珍しいペットが欲しいと駄々をこね、丁稚の定吉に探してくるように約束させる。定吉は自称「クジラの子」のオタマジャクシ、くじらじゃくしを連れて帰り、丁寧に世話をする。くじらじゃくしはどんどん大きくなり、定吉と心を通わせるようにもなるが、とうもう足が生えてきてしまい…という落語風の童話。キレとテンポがよく、楽しく話が進んでいくなかに、定吉の大人への憧れやイトはんの寂しさが垣間見える。アニメ的なギャグ要素もあり、とっつきやすい。2018/04/23

読書国の仮住まい

4
むかしむかしの大阪にある米問屋のひとり娘イトはんが珍しいペットを飼いたいと。 丁稚の定吉が探すように頼まれる。 とある池でおたまじゃくしを見つける。 カエルではなくクジラに成長すると言い張る。 これを持って帰り育てることに。 くじらじゃくしと名付け、その飼育係もやはり定吉。 池を作り、ご馳走を与え、蛇が近づかないように見張る。 どんどんと大きくなるが、クジラに生えないはずの後ろ足が。 当然普通のカエルに成長。 このままではイトはんと相撲を取らされる! 大人よりも大きいくじらじゃくしと抱き合う定吉(えっ?)2022/03/31

ぽんまま

0
米問屋のいとはん。 だれも持っていないペットが欲しいといいだした。 そこで、探し出したのがクジラの子? 定吉はクジラの子の世話を一生懸命するが…。ええっ足が…。 落語調の関西弁でテンポよく楽しめる。2017/06/09

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