内容説明
山野内荒野、14歳。
まだ、恋はしてない。
……たぶん。
鎌倉で小説家の父と暮らす少女・荒野。「好き」ってどういうことか、まだよくわからない。でも、中学入学の日、電車内で見知らぬ少年に窮地を救われたことをきっかけに、彼女に少しずつ変化が起き始める。少女から、大人へ――荒野の4年間を瑞々しく描き出した、たまらなくいとおしい恋愛“以前”小説。全1冊の合本・新装版。
カバーイラスト:岸田メル
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
佳蓮★道央民
49
★★★★★初読み作家さん!読了致しました。とても長かったけど、長さを感じさせないくらい面白かったです♪あっという間に大人になっちゃうんだなぁ。自分も気付いたら、もう二十歳になってるんだもんなぁ。こうして、あっという間に30歳に行くんだろうなぁ。人生ってあっという間だね!こんな悠哉に私も出逢いたいな。やっぱり好きな相手は、同じ読書好きな相手が良いな。THE青春小説でした。父は、とても遊び人だったね!だけど、恋愛小説家だから仕方無いんじゃないかな🤣私は、奈々子さんと離れて欲しくなかったなぁ。面白かった‼️2018/08/13
ソラ
41
新装版が出たということで久しぶりに再読。ファミ通文庫の時も分冊で出たときも読んだはずだけど、当時はあまり面白いとは思わなかった記憶があるんだけれど、今回読み返してみると本当に桜庭一樹の女性(特に少女)の描写させるとすごく惹きいれさせられる力があるなぁっていうのを実感した。2017/06/03
としなり
39
2017年改訂版。少女の成長を描いた青春小説。少女の日常が等身大に綴られ、思春期のみずみずしさに満ちた良書。桜庭さんならではの抗えない運命とか悲劇など重い展開にはならない。「あとがき」を読むとなるほど彼女の青春記なのだ。作中で少女を指摘する台詞「恋知らぬ 猫のふりなり 玉遊び」‥あなどれない。2017/08/11
さばかん
30
ちょっと変わってるけどいたって普通な女の子のお話。 いや、友達もいるし恋人もいるし家族もいる、とても充実した人生を送っている女の子のお話。 私には眩しすぎた。 2017/11/05
月の実
26
図書館本。少女・荒野の12歳から16歳の四年間の成長を描いた物語。ファミ通文庫で出ていた時に読んだので久々の再読。鎌倉の風景や悠也との恋、友情、恋愛小説家の父と新しい義母やその愛人たちのこと。いろんな経験をする荒野の少女から女性に変化していく過程での心情描写が丁寧に綴られていて、読んでいて心地よい。ずっと荒野の物語を読んで見守っていたくなる。2025/03/25
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