内容説明
東邦食品工業の創業者で相談役の小林貢太郎が急死した。絶大な権力とカリスマ性で会社を掌握していた小林の死に、社内は大きく揺れ動く。大株主でもある未亡人・晶子の支持を得た社長の筒井は、周囲を蹴落としワンマン体制を築きあげていくのだが……。大手食品メーカーの創業経営者の突然の死と後継者争いを描き、今日、多くの企業が直面する経営承継問題の本質に鋭く切り込んだ、著者渾身のビジネス小説!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
W-G
275
『燃ゆるとき』では実名だった東洋水産をベースとしている。社名や人物名を途中でコロコロ変えられるとややこしい。そして作を追うごとにクオリティは劣化。『燃ゆるとき』が面白かっただけに残念。他レビューにもあるように、この短さで、創業社長が亡くなり本題に入るのが百頁超えてから。それだと尻切れトンボにならざるを得ないのは明らか。晶子/筒井サイドがほとんど描かれなかったり、小田社長退任のキッカケとなった新商品に関しても、一作目の流れでいえば、もっと言及が欲しかった。逆に美和子や枝美子の出番は削ってもよかったのでは。2020/11/13
しあん
17
いいところでいきなり終了。なんだか尻切れトンボ感が… 1代で会社を創業とか、愛人とか本妻とか、なんか昭和っぽいなーって思いました。2019/02/16
あつし@
11
ミスチョイス。高杉良さんの名作と言われる作品を読めば良かったかな。何を手に取るかは出会いに似てその後の付き合いに反映する。2017/12/01
siru
9
創業社長が亡くなった後の、会社のゴタゴタを描く。自分の意のままに動く人間を後継に据えたい気持ちが、その後の会社を過つ切っ掛けになる。後継者を育てて、地位を譲り、譲った後に自らの影響力を如何に減らすことの難しさを感じる。それと、会長・社長の狭間に置かれた総務は大変だなーと。社長退任者が会社に残ると、どの会社もやっぱりやりにくくなるんだなと、自分が勤務している会社と比べて痛感(もちろん、残ることでプラスになることもあるんだろうけど)。2017/07/15
モビエイト
7
創業社長の後はなかなか上手く行きにくいなぁというのが感想です。どうしてもワンマンでヒラメ型社員が増えるので…孫さん、柳井さんも後継者で苦労していますね。2017/06/27
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