内容説明
「『縁』、買っていかないかい?」
アガミと名乗る自称「縁結びの神様」に声を掛けられた高校1年生の下宮信也。それは『自分に不要な縁を売り、望む人との縁を買う』という話だった。過去の出来事から、人との縁を信じられない信也は断ろうとする。そこに縁結びの噂を聞いた信也の幼馴染・夕紘結と、同級生の白峰ルイが現れる。白峰は友人である安平との縁を売り、憧れの先輩との縁を買ってしまう。信也はアガミに、縁について知る為、白峰と先輩の縁の行方を報告する仕事を任されるが――。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
佐島楓
64
縁の売り買いができるというイージーさが、良くも悪くも現代的。人のデリケートな感情に触れることで、誰とも縁を結ぶ気がなかった少年が成長していくという流れはよかった。2017/05/15
さい
8
どんな人とも縁が結べるってどうなの?と思いましたが縁も良いもの、悪いものがあるということで納得。でもかなりリスクのある取引になりそうに思えました。 スクールカーストやアル中家庭内暴力と根ぐらい題材で予想より重たい話でした。主人公は要所要所頑張っていましたが卑屈すぎな印象でした。2017/05/16
紅羽
6
最後まで読んでみると、良いお話だったなと思える作品でした。「縁」を信じられない主人公が縁結びの神様であるアガミから不要な縁を売って、望む縁を買うという妙な話を持ちかけられる。しかし売ろうにも主人公には売れるような縁が無かった。そこに同級生がアガミに縁を売り、憧れの先輩との縁を結びたいと願い出る。主人公はアガミに頼まれ、その経過を見守る事になる。序盤はアガミの行為の意味や是非が分からなかったのですが、後半に真也が縁を信じられなくなった真相が判明すると印象が変わります。爽やかに纏って良かったです。2020/09/27
悠遠
5
青春もの。題名、そのまま。縁を結んだその後を監視するように言われたぼっちの主人公の話。最後の幼なじみの件は…酒飲んで暴力ふるってる時点で復縁ないでしょ…復縁して自分の母親が暴力ふられたら後悔するでしょ、この子…そもそも暴力ふるうのは通常じゃないんだけど…というか両親とも仕事が忙しくて育児放棄な時点で両親どっちもアウトでしょ…それこそ児相案件でしょ…なんかそこがモヤモヤ残りすぎてどうなのって感想に終わった。2020/05/23
あん
1
縁には良縁、悪縁と色々な種類があるのだと思い直した本でした。神さまにそれなりの願いを叶えてもらうにはそれなりの代償が必要なんだなと。2018/02/05
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