内容説明
江戸幕府の八代“暴れん坊”将軍の年収は、なんと1294億円! その将軍に勝るとも劣らない1000億円超の年収を稼いでいた人物とは? 江戸きっての大豪商である三井越後屋・三井八郎右衛門の驚愕の収入は? いっぽうで、“宵越しの金を持たない”庶民や、内職が欠かせない下級武士の稼ぎは……驚くべき年収ランキングから、江戸のリアルな生活事情が見えてくる、興味津々の一冊!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
清游@草ぶえの丘で森林浴♨︎
26
今よりユニークな創意工夫で成り立った社会。今よりもっと不便で、苦しい状況にいた人もいたかもしれないが、思った以上に楽しい生活だったのでは?2020/04/29
hk
16
【その他】「儒者、医者、犬のフン」 江戸の町人が自分たちの居住環境を卑下した台詞だ。とにかく儒教学者と医者(恐らくは檀家制度によって僧侶が失業して医者に転職した)が犬の糞ともども江戸に溢れかえっていたのだ。さてさてそんな江戸時代における様々な顔ぶれの懐事情を探っていくのが本書の趣旨だ。驚きだったのは公方・徳川吉宗の年収が1200億円超だったことだ。町人の羨望を一身に集めていた歌舞伎の千両役者ですら年収1億円そこそこなのだからとんでもない経済格差である。質素倹約令を出したのは誰だと小一時間問い詰めつめたい。2017/04/29
花林糖
15
(図書館本)新鮮味は余りないけれど面白く読めたが、「長者番付」に拘らない方が良かったかな。印象に残ったのは金持ち藩と貧乏藩の悲しすぎる差。2017/05/12
rokoroko
14
私総検校がどのくらいもらってたか知りたかった。だって群書類従編纂したんでしょ。なまじっかの収入じゃそんなことできない。日のあたる職は書いてあったけど。知りたいな。人気の花魁が今の貨幣価値で一億2960万って本当かな?中間に搾取されてたのでは?読んでみるとみなそれなりにギリギリで生活してるみたい。なるほどね2020/12/15
HMax
13
やっぱり、長者よりも身近な庶民の収入や物価に興味津々。大工430万円、農民570万円、商人は給料はなく小遣いと退職金のみ、同心はたったの230万円。武士が一番大変だったんですね。ちなみに、本が1冊500円程度。2017/07/21