内容説明
島本須美、宮村優子、水樹奈々、花澤香菜、雨宮天……日本のアニメを代表する女性声優26人を、声の質や演技、そしてキャラクターとの相関関係を切り口に論じる、待望の本格的声優論。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ソラ
52
かなり声優を深堀して評論している印象。これからアニメを見たときに今までとはまた違った見方ができそうな気がする。2015/03/01
Isamash
25
著者は作家・評論家の小森健太朗、評論家・編集者の遊井かなめ、ゲームシナリオライター・夏場薫、文芸評論家町口哲生、小説家深水黎一郎の2015年出版。残念ながら取り上げられている多くの声優が分からず、明確に声をイメージできるのは島本須美(クラリス、ナウシカ)、林原めぐみ(綾波レイ)、宮村優子(アスカ・ラングレー)、平野綾(涼宮ハルヒ)のみ。ただ彼女たちの声の演技が物語のリアリティ大きく関与したことには完全に同意。個人的に林原の声には惹き込まれ。平野綾の歌の素晴らしさマルチタレントぶりには驚かされた覚えも強い。2024/06/16
緋莢
16
副題が「アニメを彩る女神たち~島本須美から雨宮天まで~」なので論じられるのは女性声優のみです。冒頭の「声の現象学から声優論へ」で<現象学の方法論は、声の現象や声優の演技の現れを考える上では、有効な指針たりうる学的方法である。>という文章に、嫌な予感があったのですが、残念ながら的中してしまいました。5人の筆者が、各章で一人、もしくは2人(ただし、19章はスフィアという 声優のユニット、20章は艦これ)について書いています。(続く2020/05/03
ソルト佐藤
8
小森健太朗らしい、難しい?序論から始まる声優論。こういう論の正しさを証明しずらいのは、どうとでも展開を持って行きそうで、あんまり好みではないのだけれど、同世代や、離れた世代で比較していくのは、なかなか面白い。そして、目玉?は、深水黎一郎提督の艦これ声優論。執筆メンバの中でいわゆるオタク趣味が薄いので新鮮。(軍艦はオタク趣味かもしれないが)専門なだけあって声の出し方の部分の解説は面白い。それはそれとして、深水提督は、名取の次は不幸姉妹がお気に入りなのかなと思ったりする。2015/02/27
みどるん
7
多様な声優比較論。絶妙なポイントをついた比較があっておもしろい。反面、~の役は~の方がハマるだろうという論調は気になる。声優についての分析は珍しいので新鮮だった。2016/02/28
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- 和書
- 壁を、ドン。