内容説明
地上に舞い降りて楽しく遊び過ぎてしまった三人の天使達。天界に帰る力が溜まるまで身を隠すべく、彼女達が人間にもたらしたのは「言語混乱」という災厄だった…! この世で誰も使っていない言語しか、話すことも理解することもできなくなった青年実業家・椿を助けるために呼ばれたのは、輝く瞳に赤毛の高校生探偵・緋山燃と、彼をライバル視する極悪探偵・三途川理で……!?
目次
第一章 ノバソ、バギホクポ
第二章 レロリャ
第三章 バカ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
papako
68
くそ探偵三途川シリーズ。やっぱり分かったような分からないような(笑)それでもなんかクセになる。流しで読むから、疲れてる時にもぴったり。本当はしっかり読まないと分からないのに。今回のネタは『言語混乱』これに対処する三途川と緋山。三途川のキレはすごいし、緋山を凹ます為なら自分の命もかける!うん、楽しみました。あれ、シリーズ全部読んでしまった。2019/06/11
hnzwd
48
名探偵 三途川理シリーズ。今作は地球見物に来た天使達が、人に姿を見られたピンチを切り抜けるために使った『人間の言葉を混乱させる』という奇跡がギミック。混乱させられた言語はカタカナで表現されるため、館の主人の語りが続く冒頭2ページは90%がカタカナ。。そこに呼ばれた二人の高校生探偵。屋上には天使達が体力回復のために隠れていて。。混乱した言語の解読シーンは面白い。言語学講座のシーンや天使のギャグシーンは若干滑ってる感じ。オチとラストは尻すぼみ。三途川のダークヒーローっぷりをもっと味わいたいなぁ。。2017/06/22
geshi
37
ダイイングメッセージ論を超えて、言葉は正しく相手に伝わっているのか?という抽象的な考察を行う一種の思考実験がしたかったのかな。三途川理が様々な奇行によって理解不能な言語を解読する手掛かりを得ていく発想力と行動力には感心させられる。しかし三途川理までも〈言語混乱〉にかかって緋山燃にメイン探偵が移ってからは話が鈍重になってしまった。理論としては分かるけど、空理空論をこねているだけのように思えてしまう。最後のゲス方向への振り切りをもっとインパクト強く見せてくれたらなぁ。2017/05/29
ミーホ
37
待ってたぜ!!ゲス探偵三途川シリーズ最新刊!!赤毛の緋山も久々の登場とあって、二人の攻防に否が応でも期待高まる。しかも今回のテーマは、個人的に熱い《バベルの塔》そして、注目の特殊設定は《天使と言語混乱》うぉーそうきたかぁ。塔と呼ばれる個人宅に迷い込んだ天使が起こす《言語混乱》に果敢に挑む三途川に、カッコイイじゃないの~なんて思ったけどやっぱりゲスい。が、ゲス度は低め。ラストはかき回すだけの天使をとっちめてほしかったなー。緋山の悶々とした探偵ぶりと、三途川のリルーレ語がかわいいので万事オーケー☆けけけ2017/05/22
coco夏ko10角
30
シリーズ第6弾。緋山くん久しぶり。今回は言語がー!って、三途川は元々あんなんだしね。めちゃくちゃな会話のくだり楽し。ラストが気持ちよくしまってなくてちょっとモヤモヤ。2017/05/19