集英社新書<br> ビッグデータの支配とプライバシー危機

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集英社新書
ビッグデータの支配とプライバシー危機

  • 著者名:宮下紘【著】
  • 価格 ¥748(本体¥680)
  • 集英社(2017/05発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784087208740

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内容説明

インターネット技術の発展により、世界中の情報がつながり「ビッグデータ」が形成される今、人々のプライバシーは未曽有の危機にさらされている。オーウェルの小説『1984年』的な国家による監視活動のみならず、民間企業に蓄積された個人情報の大量漏えい、図書館の閲覧記録やネット通信販売で購買した商品の傾向で人物像を読み取られてしまうプロファイリング、マイナンバー制度に民間サービスの情報を統合することで生じるリスクなど、知らないと危ないビッグデータ社会の落とし穴を、多数の事例をまじえ紹介。ビッグデータの専制と支配から自由と尊厳を守るために何が必要なのか? 米国、欧州の事情にも詳しい著者が、新時代のプライバシー権の議論を明快に提示する。【目次】序章 スノーデンの警鐘/第一章 デジタル化の専制/第二章 ビッグデータの覇権とプライバシーの反逆/第三章 プライバシーをめぐるアメリカとヨーロッパの衝突/第四章 日本のプライバシー保護を考える/終章 自由、尊厳、そして尊重/あとがき

目次

序章 スノーデンの警鐘
第一章 デジタル化の専制
第二章 ビッグデータの覇権とプライバシーの反逆
第三章 プライバシーをめぐるアメリカとヨーロッパの衝突
第四章 日本のプライバシー保護を考える
終章 自由、尊厳、そして尊重
あとがき

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

inami

27
◉読書 ★3.5 本書は、「プライバシー(権)とは何か」という問いではなく、「プライバシーはなぜ守られなければならないのか」というもの。ビッグデータのプライバシーのリスクは、データから導き出された自我像が勝手に造られる「プロファイリング」にあり、自分の知らないところで個人情報が収集され、分析され、共有されているということ。本来自分のデータは自分のものだが、アンコントロールになっている。3月リリースのグーグルのウェブブラウザ「Chrome89」には、ユーザ嗜好を分析するAIが組み込まれたようだ。ん〜アブな!2021/05/19

ちくわん

14
2017年3月の本。「ビックデータ」というキーワードに心引かれて…情報処理社会の闇を、垣間見たが、全体としては、私の為になるところはなかった。残念。2020/12/06

のんぴ

12
プライバシーと他の権利・利益とのバランスについての記述が印象に残りました。表現の自由や監視カメラなど、抑制されたり悪用されるのは嫌だけど、しょうがない部分もある。記録が残っちゃうから「忘れられる権利」「むやみに暴かれない権利」も重要。ケースバイケース。購入記録からのおすすめ商品はどうなんだろう。私は参考にしちゃうけど、気味が悪いと感じる人もいるだろう。読書メーターは?思想、信条、興味、関心、いろいろ晒しちゃってるけど。悪用されうるのだろうか?利益が不利益を上回れば許容範囲なのかなぁ。2018/09/09

孤独な読書人

12
監視をするのは国家や大企業だけではない。下手すると個人でも人を監視できる社会になっている。これだけデジタル化された社会ではもう個人情報をコントロールすることは難しくなっている。2017/04/10

ヒラP@ehon.gohon

11
日常的に、無意識に、自分の個人情報をビッグデータとして提供してしまっている実態を知って愕然としました。 悪用されたらどのような事になるのでしょうか。 プライバシー、個人情報は守られなければいけない尊厳ではあるけれど、視覚的に、守られていることを認知することは難しそうです。 様々な便利さとプライバシーは表裏一体であるということを痛感しました。2025/02/23

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