文春文庫<br> 老いてこそ上機嫌

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文春文庫
老いてこそ上機嫌

  • 著者名:田辺聖子
  • 価格 ¥743(本体¥676)
  • 文藝春秋(2017/05発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784167908591

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内容説明

「80だろうが、90だろうが屁とも思っておらぬ」と豪語する著者は、御年89歳。
人生を楽しく迎える気構えを表す珠玉の言葉を、200を越える作品の中から厳選した名言集。
短くて、面白い。でも深くじっくり考えさせられる言葉ばかり集められています。

たとえば、
「苦労は忘れてしまえば、元々ないのと一緒じゃ」
「一人ぐらしの哀れな老人、という偏見に対抗するためにも、最新流行の洋服を身にまとい、きちんとしていなくてはいけない」
「女と年寄りは金の要るもの、ましてや、女であって年寄り、という存在は、人一ばい金が要る。なんのために?プライドと自立を守るためである」
「よく世間には若い人には負けぬ、と力んでいる老人がいるが、私は(負けたかて、エエやないか)と不思議である」
「本当をいうと、グチを吐く人はまだ甘い環境なのである。ほんとうに、たいへんな場で生きている人は、グチも出ないのである」
「手芸の妙手だろうと、実家のしつけが上等だろうと、学歴があろうと、財閥の娘だろうと、共に楽しむ相棒としては、いっしょにいて楽しいか苦痛か、の分類しかない」
「昔のことをいうてもエエが、昔のことで責めてはいかん」
「誰や、女はかよわいもの、なんていう奴。たくましいでェ。すばやいでェ。しかもたのもしいでェ」

結婚、仕事、子育て、人間関係などに悩み苦しんでいるひとには、田辺さんの明るくユーモアにあふれ、深みのある言葉にハッとさせられるでしょう。
年金をもらって楽しく生きるということが困難な時代を生きていく私たちを元気づけてくれる一冊です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

優希

82
おせいさんの作品の中から、テーマに沿った名言を集めたものになります。人生の先輩の言葉は、たとえ小説からの言葉であっても深いものがありました。自分もおせいさんのような歳の重ね方をしていきたいと思わされます。2017/07/12

42
田辺聖子さんの言葉集。老いていくことに少なからず恐怖を感じていましたが老いる楽しみや老いてこその価値を教えてもらいました。他にも、日常生活や仕事で行き詰まったら励まされるような言葉がたくさんでした。2017/05/14

ともこ

4
「なるほど」と思える言葉が満載だったが、あまりにも数が多くて覚えきれなかった。とにかく、元気に上機嫌でしゃぁしゃぁと生きようと思った。2019/11/08

ホキム

2
厳選された名言集なので心に残る言葉も多く良い歳の重ね方をしたいものです。2023/02/12

pantyclub

2
著者の作品の名言集。心に残る言葉も多く、気持ちが落ち着く内容。名言集なのでボリュームがないので物足りなさを感じる。毎日少しづつ読むと良いかと。年齢を重ねても好奇心を持つことが重要。女の三従の教えは生きてきた時代を感じる。人生の乗換は面白い。乗換は成長でもあると思う。変わることは自分を楽にすることでもある。とても良い表現だと思う。2023/01/24

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