ハヤカワ・ミステリ<br> 寝た犬を起こすな

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ハヤカワ・ミステリ
寝た犬を起こすな

  • ISBN:9784150019198

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内容説明

女子学生が運転する車が起こした衝突事故。不自然な状況に気づいたリーバスは、車に同乗者がいたことを突き止めるが、彼女は頑として口を開かない。事故の影には、何かが潜んでいるようだが……いっぽう、組織改編で犯罪捜査部に送られることになったフォックスは、内部調査の最後の仕事としてリーバスが若き日に所属した署に、隠蔽された事件の痕跡を発見する。彼の捜査はリーバスの身におよぶのか? 独立の是非に揺れるスコットランドで展開する、人気シリーズ最新刊!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ケイ

145
イアン・ランキンという作家は、読めば読むほどにはまる。スコットランドの描き方が抜群にうまく、ジョン・リーバスという愛すべき刑事にタイムリーな政治問題を絡めていく。そしてこの原題のさえ方。『裏バイブルの聖人たち』!それに邦訳も、全くもって素晴らしい。しかし、副題として原題を残しておいて欲しかった気もする。リーバス達と別れたくなくて、ゆっくり味わった。堪能した。リーバス、ちゃんと帰ってくるんだよ。 ダイハードのジョン・マクレーンのごとく、あんたがいないと解決しないのに、怒られて点数引かれてたまらないね。2017/08/27

星落秋風五丈原

31
「最後の音楽」 で退職したものの、やはり刑事の血を抑えることができず「他人の墓の中に立ち」でいち捜査員として働き始めたリーバス。上司はもと部下のシボーンで気心が知れていてやりやすかったが、ここに彼の過去を知らないフォックスが投入され過去の事件が浮上してきて、シボーンも半信半疑に…と一気にアドバンテージが減る。街の顔役に時には恩を売ることもしたリーバスは、規則や組織の掟に縛られる模範警官とは言えない。 彼に正反対のキャラ、フォックス警部をぶつけることで反発や葛藤が生まれるところが作品の魅力だ。2017/12/18

わたなべよしお

27
 リーバス、好きだなぁ。もっとも同僚だったら、少しメンドクサイかな。リーバス警部シリーズが部長刑事シリーズになっちゃったけど、相変わらず安定の面白さだ。邦訳が出ているのはすべて読んでいるけど、むしろ、シリーズ中では出来がとても良い方ではないか。リーバス、シボーン、フォックスの3人の関係もなかなか良かったし。2017/07/04

tom

26
ランキンは、ずーっと読み続けている作家。新作ということで図書館に注文。運良く、比較的早く入手。お懐かしのリーバスさんの登場だから、楽しく読了。でもね、リーバスさんは、リタイア後の再就職者。リタイア後だから、当然、平の刑事。上司からは、叱られてばかり。でも、我が道を行く。ま、彼の人柄だから仕方ないのだけど。彼は、私と同世代。いい加減歳喰ってるのに、とてもパワフル。かつてのひがみ根性いっぱいの彼が、ちょっと穏やかになって、少々寂しい感じもあるのだけど、それでも刑事根性丸出しの彼と再会できた読書でした。2017/08/07

18
リーバスさん、カッケー^ ^そして、フォックスさん、いらっしゃいですね。彼女とのトリオで、続編読めるのかしら?翻訳されているのはここまでのようですね。2025/05/11

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